旅行の写真をスマホで見返すだけでなく、本棚から取り出せる1冊にしたい。フォトブックは、選んだ写真をページに配置し、印刷・製本して届けてもらうサービスです。写真を差し込む市販のアルバムとは違い、注文する前に写真の並びと切り抜きを決めます。

最初に比べたいのは「いちばん安い1冊」より、残したい写真を、何ページに、どの大きさで置くかです。今回は小さな旅行の本に絞り、しまうまプリントの「ライト・文庫サイズ・36ページ」と、TOLOTの「A6サイズ・64ページ」を比較します。上位のハードカバーや別サイズの仕様は混ぜません。

目次

同じ文庫サイズでも、写真の置き方が違う

しまうまの文庫サイズとTOLOTのA6は、どちらも幅105×高さ148mmです。ただし、同じ大きさの本でもページ数と写真の置き方は異なります。

比較する条件しまうまプリントTOLOT
今回の対象ライト・文庫・36ページA6・64ページ
寸法幅105×高さ148mm幅105×高さ148mm
本文の写真用ページ34ページ。扉・奥付を除く62ページ
基本の写真配置1ページ最大4画像。レイアウトを選ぶ1ページ1枚の自動配置
写真枚数の見方PC版FAQでは表紙を含め最大140枚。配置条件による本文の写真は最大62枚。表紙の写真枠は別
表紙・紙の特徴巻きカバー、中表紙は無地、本文はマット紙ソフトカバー、本文はマットコート紙
製本無線綴じ無線綴じ・包み製本
本体価格(税込)498円(ライト・文庫・36ページ)標準デザイン500円
通常の無料・低額配送メール便150円ゆうメール無料
有料の配送宅配便880円ネコポス追加230円

出典:しまうまのサイズ・仕様、価格と送料、PC版の写真枚数FAQ、TOLOTの仕様。確認日は2026年10月16日です。

しまうまの36ページは、表紙とは別にある扉と奥付を除くと、本文に使えるのは34ページです。「36ページだから写真36枚」と数えません。1ページ1枚で本文34枚、複数枚のレイアウトを使うとそれ以上を配置できます。最大140枚は、表紙にも写真を置き、最大枚数になるレイアウトを使った場合のPC版FAQの数値です。

TOLOTも64枚ではなく、本文の写真用は62ページです。また、作成時に候補として選べる写真の枚数と、実際に印刷できる枠の数は別です。TOLOTの作り方では候補を上限100枚まで選べますが、A6の本文へ100枚を1枚ずつ載せられるという意味にはなりません。

旅行の写真60枚なら、1枚ずつ見たいかで選ぶ

たとえば、残したい写真が60枚あるとします。これは使い方を考えるための例で、おすすめ枚数の決まりではありません。

1ページに1枚ずつ置きたいなら、本文に62枠あるTOLOTのA6が候補です。料理と街角と人物を、それぞれ別のページで見せられます。一方、今回のしまうま36ページでは、60枚を本文へ入れるために複数枚のページを作る必要があります。

しまうまなら、34ページのうち26ページを2枚配置、8ページを1枚配置にすれば、計60枚です。これはページ数からの計算例で、実際の配置は選べるレイアウトと写真の縦横を見て決めます。同じ店の料理を並べ、気に入った風景は1枚で大きく置く、といった使い分けをしたい人に向きます。

反対に、最大枚数まで詰めると、1枚あたりに使える面積は小さくなります。顔や看板の文字を眺めたい写真まで、枚数優先で4枚配置へ揃える必要はありません。しまうまの「たくさん入る」は、すべての写真を大きく見せられるという意味とは分けて考えます。

写真の候補が決まらない場合は、Google フォトで旅行の写真を見返せるアルバムにする方法を先に使えます。画面上で選んだ候補を用意し、その後に紙のページ数へ合わせる順です。ここではGoogle フォト内の整理手順を繰り返さず、注文する本の条件を比べています。

送料込み価格は、表紙と配送方法まで揃える

TOLOTのA6は、標準デザイン・ゆうメールなら税込500円です。ネコポスを選ぶと500円+230円=730円。キャラクターや全面写真表紙の対象デザインは本代600円なので、同じ「A6・64ページ」でも金額が変わります。500円に有料表紙や有料配送まで含まれるわけではありません。

しまうまは、本代に通常メール便150円、または宅配便880円を加えます。価格表ではクレジットカードの決済手数料は無料ですが、コンビニ後払いや代引きには別の手数料があります。まずは1冊・有料オプションなし・手数料のない支払方法、という条件を揃えると比べやすくなります。

2026年10月16日の公式価格表で、ライト・文庫・36ページの本代は税込498円と確認できました。1冊・有料オプションなし・決済手数料無料なら、メール便は498円+150円=648円、宅配便は498円+880円=1,378円です。文庫24ページの298円とは別の行です。注文時の割引や追加条件は別途確認します。

キャンペーンも期間を確認します。しまうまの2026年9月のメール便送料無料案内は、9月28日16時59分までの条件でした。10月16日の通常送料比較へ、その無料条件を持ち越していません。注文画面では本代、送料、表紙などのオプション、決済手数料を順に確認してください。

「最短翌日発送」は、翌日届くという意味ではない

発送は、工場から本が出る段階です。手元へ届くまでには、その後の配送日数もかかります。

しまうまのライトは仕様上「最短翌日発送」ですが、配送案内のメール便は発送日から4~8日程度で、土日祝を除きます。追跡と日時指定はありません。宅配便は発送日から2日程度が目安で追跡できますが、こちらも日時指定や到着日の保証はありません。

TOLOTの仕様ページは、ゆうメールを注文後1~2週間程度と案内し、その中に発送通知後の配送期間を含めています。「注文から」と「発送から」を揃えず、しまうまの4~8日と単純に速さを比べることはできません。ネコポスは追加料金で選べますが、それを選んでも印刷・製本する時間がなくなるわけではありません。

家族へ渡す日が決まっているなら、注文直前に最新の発送予定と配送方法を確認します。今回、しまうまの具体的な当日発送予定は取得できず、TOLOTの発送予定ページも確認日に対応する日付を確定できませんでした。何日までに必ず届く、という注文期限は示していません。

注文前は、切り抜きと本の条件を確かめる

無線綴じは、ページを糊でまとめて背に綴じる製本です。今回の2商品を、見開きが完全に平らになる別商品の仕様として選ばないようにします。綴じ方だけから、開き具合や耐久性の優劣も決めません。

TOLOTの仕様は、縦写真では裁ち落とし、横写真では上下に余白を置くなど、自動配置の違いを案内しています。裁ち落としは、仕上げる際に周囲の一部が切られることです。人物の頭や看板が端にある写真は、元画像だけで判断せず、注文前のプレビューで残る範囲を見ます。しまうまでも、選んだレイアウトに写真を置いた後の見え方を確認します。

複数枚を組み合わせたいなら、しまうまのライト文庫が候補です。1ページ1枚を基本に60枚前後を見返し、標準表紙・無料配送で金額を決めたいならTOLOTのA6が候補になります。写真が増えるたびに上限へ詰めるより、1旅行の本として残したい枚数と見せ方を先に決めると選びやすくなります。

画質の実物比較、色の再現、長期間の耐久性、実際の配達日数は今回測定していません。印刷方式や用紙名だけで「こちらの画質が上」とは判定しません。

紙の本を作っても、スマホの元データの控えを用意したことにはなりません。写真を別の保存先にも残したいiPhone利用者は、USBへコピーして保存先で開けるか確認する手順も確認できます。本を手元に残すことと、元の写真を残すことを、それぞれ用意しておきましょう。