制度の要件・費用は2026年10月10日の確認情報をもとに、登録要件・料金・継続教育・2027年変更案内を同月14日に再確認しました。用語の説明は同月12日の確認情報に基づきます。日付は日本時間です。

キッズヨガの講座を修了したあと、指導者として団体へ登録するには、何をそろえればよいのでしょうか。講座の案内にある「資格取得」という言葉だけでは、学校で学ぶことと、自分で行う登録手続きを分けにくいかもしれません。

ここで取り上げるのは、子ども向けヨガ指導者の登録資格「RCYT」です。登録には、ヨガ指導の基礎の学習と登録、子ども向け95時間の養成講座、さらにその講座を終えたあとの指導経験が必要です。

いま何を修了し、どこまで登録しているかによって、次の手順も予算も変わります。まず制度の意味を整理し、自分の出発点から確認していきましょう。

目次

学校の修了証と 団体への登録を分けて考える

RCYTの制度を運営するYoga Alliance(ヨガアライアンス)は、ヨガの養成校と指導者の基準・登録制度を運営する非営利団体です。学校の案内に出てくる「全米ヨガアライアンス」も、この団体を指します。民間団体への登録制度で、登録するかどうかは任意です。団体の概要と登録制度、ぼっこの受講条件書での表記

学校が発行する修了証は、その学校の学習や課題などの修了条件を満たしたことを示す書類です。Yoga Allianceへの登録は、団体が定める要件をそろえて、自分で申請する手続きです。修了証を受け取っただけで、団体への登録まで自動的に済むわけではありません。

登録を目指すかどうかは、学ぶ目的から考えます。今後の仕事に向けて子ども向けの指導者登録まで目指したいのか、まず家庭や勤務先の活動に学びを使いたいのか。この希望を学校へ伝えると、必要な講座や手続きを相談しやすくなります。

園や学校で教える場合には、その施設が求める研修や、実施内容の確認、役割分担も必要です。講座の修了証、団体への登録、施設で活動するための条件は、それぞれ確認します。登録証があれば、どの施設でもすぐに始められるという意味ではありません。

基礎の指導者登録に 子ども向けの要件を加える

RYTとRYT200は ヨガ指導の基礎に関わる登録

RYTは、Yoga Allianceに登録するヨガ指導者を指します。RYT200はその登録区分の一つで、対応する養成校で200時間のヨガ指導者養成を修了することが要件です。

学校のいう「RYT200講座」は、この登録に向けた基礎講座を指す言い方です。200という数字は養成講座の時間で、講師として働いた時間ではありません。RYT200の登録基準

RCYTは 子ども向けの指導を学んだ人の登録

RCYTは、Yoga Allianceの子ども向けヨガ指導者の登録資格です。基礎のRYT登録に、子ども向けの学習と指導経験の要件を加えます。

子ども向けの養成では、発達段階への理解、年齢に合う活動、指導方法、レッスン計画、実習などを学びます。子どもが分かる言葉で説明したり、年齢に合わせて活動を組み立てたりするための学習です。子ども向け養成校の基準

RCYTに登録するには、次の学習と経験をそろえます。

  1. 基礎200時間以上の養成を対応する登録校で修了し、RYTとして登録する
  2. 子ども向け95時間の養成を対応する登録校で修了する
  3. 子ども向け95時間講座の修了後に、子どもへ実際に教える経験を30時間積む

基礎と子ども向けの講座は、どちらから受けても構いません。ただし、RCYTを申請する段階ではRYT登録が必要です。また、30時間の指導経験は、子ども向け95時間講座を終えたあとに積みます。RCYTの登録基準

受ける講座が 登録に使えるかを確かめる

学校側の登録名には、RYS 200とRCYSがあります。RYS 200は基礎200時間の養成に対応する登録校、RCYSは子ども向け95時間の養成に対応する登録校です。

似た略語ですが、末尾がTのRYT・RCYTは指導者、SのRYS・RCYSは学校の登録名です。「認定校」という表示を見たら、どの団体の、どの講座に対応する登録かを確かめます。養成校の登録基準

学校独自の修了資格や短時間の民間講座を修了しても、それだけでRCYT登録の95時間要件を満たすとは限りません。申し込む前に、受ける講座がどの登録要件に対応するのか、どの学校名で修了証が出るのかを聞いておきます。

たとえば、ぼっこからは、RCYT講座の修了証に記載する学校名は「YOGA STUDIO BOKKO」と回答がありました。学校から案内されたYoga Allianceの学校プロフィールも、照合の手がかりになります。

学校が定める受講・修了条件と、団体が定める登録条件は別に確認します。基礎講座を終える前に子ども向け講座へ入れる場合でも、RCYT登録の段階では、先ほどの学習と経験をそろえる必要があります。

基礎200時間以上の養成とRYT登録、子ども向け95時間の養成と修了後の指導30時間をそろえて、RCYT登録を申請する図
基礎と子ども向けの受講順は選べる。30時間の指導経験は、子ども向け講座の修了後に積む。出典:Yoga AllianceのRCYT基準

いまの状態から 次にすることを決める

すでにRYTとして登録している

まず、RYT登録が有効かを確認します。そのうえで、子ども向け95時間講座と、修了後の指導30時間を計画します。

まだ子ども向け講座を選んでいないなら、95時間要件に対応するかを学校へ確認します。修了済みなら、修了証と、その修了後に積んだ指導経験の記録を確かめるところから始めます。

費用は、必要な講座の受講料とRCYT追加申請分を分けて見込みます。すでに支払った年会費を、追加登録のためにもう一度足さないようにします。

基礎講座の修了証はあるが RYTには未登録

手元の修了証、養成校名、修了時期を確認し、その講座がRYT登録に使えるかと手続きを学校へ尋ねます。修了証を持っていることと、団体への登録が済んでいることを分けて確認する段階です。

基礎の修了要件を満たしていれば、RYT登録の準備を進めます。子ども向け95時間講座と、修了後の指導30時間については、自分が終えているところから計画します。

新規RYT登録の初年度費用と、RCYT追加申請分は別に予算へ入れます。具体的な金額は後の節で説明します。

まだ基礎講座を修了していない

基礎200時間の講座と、子ども向け95時間の講座の両方を予算に入れます。学校へは、ヨガの経験、受講できる日程、RCYT登録を目指すことを伝え、受講順と実習日程を相談します。

子ども向け講座の受講料だけで、登録までの学習費用を見積もらないことが大切です。基礎講座に対面実習がある場合は、交通・宿泊と移動時間も確かめます。

講座の学び方、単独受講と基礎から学ぶ場合の料金、学校ごとの条件は、初めてのキッズヨガ講座選びと2校の比較で確認できます。

学びを使いたいが 当面は団体へ登録しない

学校の受講・修了条件を満たして講座を終え、当面はYoga Allianceへ登録しないという考え方もできます。この場合、団体への申請料・年会費は発生しませんが、RCYT登録者としての表示はしません。

家庭や勤務先の活動に使うなら、その目的に合う研修内容を学校へ聞きます。勤務先が求める条件も別に相談してください。園での準備は、進行・見守り・中断時の役割を決める記事が参考になります。

子ども向け講座の修了後に 指導30時間を積む

講座内の模擬レッスンは、受講生が講師役になって教える練習をする授業です。RCYT登録に必要な「修了後の指導30時間」へ、講座中の模擬レッスンをそのまま加えることはできません。

予定を立てるときは、講座を学ぶ時間と、修了後に子どもへ実際に教える時間を分けます。受講料だけでなく、修了後にどこで指導経験を積むかまで考えておくと、その先の準備が見えてきます。修了後の指導経験の基準

指導を始める前に、少なくとも次の内容を記録できるようにしておきます。

  • 指導した場所
  • 対象
  • 実施日
  • 実際に教えた時間

この一覧は、あとから経験を確かめられるようにするための準備項目です。申請時の記録方法や、対象時間の数え方は、学校とYoga Allianceの案内を確認します。準備や受付の時間を含めてよいかなど、迷う部分を自分だけで判断して合計しないようにします。

施設で教える場合は、実施内容と役割分担を先に相談します。健康上の判断や治療の助言には、それを担える資格・能力が必要です。子どもの状態に不安があれば、施設の担当者や適切な医療専門職へつなぐことも計画に含めます。指導者の活動範囲

申請前に 修了証と登録状況と指導記録をそろえる

学習と経験がそろったら、Yoga Allianceへの申請準備に進みます。学校に受講料を払うことと、団体へ登録を申請することは、別の手続きです。

まず、手元で次の内容を確認します。

  1. 基礎講座の養成校名、修了証、修了時期
  2. RYT登録が済んでいて、有効になっているか
  3. 子ども向け95時間講座の養成校名と修了証
  4. その講座を修了したあとに積んだ、指導30時間の記録
  5. 自分の登録状況に応じた申請費用と、申請時期に適用される要件

この一覧は手元の状況を整理するためのものです。実際に提出するものや入力方法は、申請時点の公式案内に合わせます。RYT未登録なら、その登録を済ませる準備も必要です。

修了証について分からない点は学校へ、団体への登録・追加申請の扱いはYoga Allianceへ確認します。すべての要件を満たしたうえで、RCYTの追加登録を申請します。Yoga Allianceの登録基準、公式申請ガイド

講座料金とは別に 申請費用と実費を見込む

初めてRYT登録する場合は 初年度115米ドル

2026年10月14日に再確認したYoga Allianceの案内では、一般のRYT新規申請料は50米ドル、年会費は65米ドルです。新しくRYT登録をする人の初年度分は、合計115米ドルになります。

年会費65米ドルは、この115米ドルに含まれています。初年度分として、さらに65米ドルを足さないようにします。また、115米ドルはRYTの新規登録に関する金額で、RCYTだけの登録費用ではありません。Yoga Allianceの公式料金案内

すでにRYT登録が有効な人は、新規RYT登録の115米ドルをもう一度見込むのではなく、RCYT追加申請にかかる額を別枠で確認します。すでに支払った年会費も重ねて数えません。

RCYT追加申請の金額は 確認してから加える

RCYT追加申請の金額は、今回の公開資料だけでは確定できませんでした。

公式申請ガイドには、一般の資格アップグレード料50米ドルが載っています。ただし、その記述がRCYT追加にそのまま適用されると確認できる資料は得られていないため、ここでは推定で加算しません。公式申請ガイドの資格アップグレードの項目

自分の登録状況を伝えてRCYT追加申請額を確認し、予算の空いている部分を埋めます。未確認の額を0米ドルとして扱わないことも大切です。

基礎から学ぶ場合の予算例

たとえば、基礎からぼっこのRYT200とRCYTのセットで学ぶ場合、クーポン適用前のセット表示料金は349,500円(税込)です。2026年10月14日の公開資料確認時点では、RYT200側に4日間の対面実習があり、交通・宿泊は別に見積もる必要があります。ぼっこの講座・セット料金

新しくRYT・RCYT登録を目指す人の予算は、次のように分けます。

  • 学校の受講料:349,500円
  • RYT新規登録の初年度分:115米ドル
  • RCYT追加申請分:自分に適用される金額を確認
  • 個人ごとの実費:用品、通信環境、必要な移動・宿泊、修了後の指導場所や保険など

つまり、「349,500円+115米ドル+RCYT追加申請分+個人ごとの実費」です。これは総額が確定した見積もりではなく、確認済みの金額と、これから確かめる費用を分けた予算例です。

学校の割引を使う場合は、受講料の部分を自分に適用される金額へ置き換えます。学校料金や割引条件の比較は、キッズヨガ講座の比較記事で確認してください。

米ドル建ての費用は、決済時の為替とカード会社などの換算条件によって、円での支払額が変わります。学校へ払う円と分けておくと、申請時期に合わせて予算を直しやすくなります。

登録後は 年会費と継続教育を確認する

継続教育は、登録後も指導や研修を通じて学びを続けるための要件です。2026年10月14日に再確認した公式ガイドでは、RYTの初回登録から3年ごとに、ヨガを教える時間45時間と、ヨガ関連の研修30時間が求められています。初回のRYT登録前に終えた研修は、最初の3年間の継続教育時間には算入できません。

RCYT登録前に必要な「子ども向け95時間講座の修了後に積む指導30時間」とは、目的も起算点も違います。登録前の30時間、登録後の指導45時間、登録後の研修30時間を、それぞれの条件で確認します。公式申請ガイドの継続教育の項目

維持のための費用も、次のように分けて考えます。

  • 年会費:一般のRYT会員は確認時点で年65米ドル。すでに支払った分を予算へ重ねて足さず、RCYT追加に伴う費用は申請前に確認します
  • 指導にかかる実費:会場や運営方法によって変わります
  • 研修の受講料:選ぶ講座によって変わります。年会費とは別に見込みます

会員向け無料動画は 研修時間への算入条件も確かめる

Yoga Allianceは、会員特典としてYogaUOnlineの3部構成のオンライン講座や録画動画を無料で利用できると案内しています。

ただし、この特典ページには、継続教育時間への算入条件は記載されていません。無料で視聴できることと、登録維持に必要な研修時間として認められることは、分けて確認してください。この特典だけで研修30時間を満たせるとは扱っていません。YogaUOnlineの会員向け無料動画特典

2027年以降の登録や更新は 制度変更を確認する

Yoga Allianceは、2027年1月から資格と会員制度を変更すると案内しています。公式FAQでは、RCYTなどはRYTまたはE-RYTに併記する専門分野の表示へ移りますが、専門分野の学習・経験要件は変えないとしています。現在の継続教育要件は、2030年の再認証周期までは維持される案内です。

また、既存登録者向けには新しい評価への対応が案内され、2027年12月31日の期限を過ぎると登録資格が失効すると説明されています。自分の登録区分で必要な手続きは、公式の移行案内で確認してください。

この記事の費用は2026年10月14日に再確認した現行案内に基づきます。2027年以降の新規登録や更新では、申請時期と登録状況に合う要件・料金を読み直してください。2027年の制度変更案内

まずは 自分が終えているところを確かめる

基礎講座の修了証があるか。RYT登録は済んでいるか。子ども向け95時間講座を修了し、その後の指導経験を記録できているか。この順に確かめると、次に必要なのが受講なのか、実際の指導経験なのか、登録手続きなのかが見えてきます。

まだ何も始めていない人は、「どこで、誰に教えたいか」と「団体登録まで目指すか」を学校へ伝えるところからで大丈夫です。受講料に、登録費用と修了後の準備を合わせて、自分の予定と予算を考えていきましょう。

取材と出典

Yoga Allianceの要件・費用は2026年10月10日の公式資料確認をもとに、登録要件・料金・継続教育・2027年変更案内を同月14日に再確認しました。制度・用語の説明は同月12日の確認情報に基づきます。ぼっこの修了証に記載する学校名は、株式会社ぼっこへのメール取材回答(2026年10月11日)を反映しています。日付は日本時間です。