縄跳びが長いときは、まず型番に合った方法で使う長さを合わせます。この記事で扱うCR3001は、調整部品で長さを決めた後、指定の余りを残して切る構造です。切ったロープを元の長さへ戻すことはできません。
一方、切らずに調節する構造の縄跳びもあります。「どの縄でも余りを全部持ち手へ押し込む」「短くしたければ結ぶ」という方法で済ませないことが大切です。
この記事では、図付きの公式取扱説明書が公開されているアシックス「速トビプラス CR3001」を例に、部品を動かす順番と、切る前に決めておくことを整理します。同社の「クリアートビナワ 91-130」とは別製品です。手持ちの品番が違う場合、切断位置や部品の外し方まで共通とは考えないでください。
長さ調整で決めるのは、持ち手の外へ出して回すロープの長さです。CR3001では、ロープを留めるストッパーの位置を変えて使う長さを決め、先の余りを指定どおり残します。ストッパーはロープを決まった位置で止める部品、グリップは握る持ち手のこと。ロープの全長を一度に短くすることと、本人に合わせて使う部分を決めることを分けて読むと、どちら側を切るかも迷いにくくなります。
目次
最初にそろえるのは縄跳びと説明書
包装、購入履歴、商品名の表示から品番を探します。CR3001なら、メーカーサイトの「お役立ち情報」にある専用取扱説明書を開いてください。図には、ロープが出る側の「グリップ先端部」、反対側の「グリップエンド部」、カーブ回転子、白いストッパーが描かれています。
カーブ回転子は、メーカーが速い回転を支える部品として案内しているものです。本記事では、ストッパーを動かす前に外し、調整後に戻す対象として見分けます。名前を覚えるために開けるのでなく、公式図の部品と手元が一致するかを確かめてください。メーカー商品情報
作業前に、この四つを手元の製品で見分けます。端の穴へ指を入れて部品を探る必要はありません。図と形が合わない、部品が割れている、ロープに切れ目がある場合は、調整して使い続ける段階ではありません。品番と状態が伝わる写真を用意し、メーカーへ相談します。
はさみは最初からロープに当てず、長さを合わせ終わるまで脇に置きます。子どもが使う縄跳びでも、CR3001の長さ調整は保護者や先生など大人が行う指定です。調整する人と使う人を分け、本人に長さを合わせるところから始めましょう。
身長だけで切る位置を決めない
CR3001の公式の目安は、ひじを曲げ、片足の下にロープを通し、グリップの付け根を腰から胸の高さに合わせる方法です。初心者は長めにし、上達に応じて短くする案内になっています。公式取扱説明書
ここで見るのは「持ち手の一番上」ではなく「グリップの付け根」。また、両足で踏む方法と片足で踏む方法を混ぜると、同じ目盛りでも比較しにくくなります。この記事の対象製品では、取扱説明書と同じ姿勢で合わせます。
腰から胸という幅がある以上、「身長が何センチなら縄は必ず何センチ」と一つに断定する必要はありません。学校や教室で使う場合は、その場で指示された合わせ方も切断前に共有してください。切った後に別の基準を当て直すより、使う場面を先に決める方がやり直しを減らせます。
長さの記録を残すなら、何を測った数字かも書き添えます。「持ち手を含む全長」と「持ち手の間のロープ」は同じではありません。商品ページのCR3001はグリップ16cm、全長2.7mという表記です。商品サイズの数字を、そのまま本人の調整後のロープ長として使わないようにしましょう。メーカー商品情報
CR3001はストッパーを動かしてから余りを切る
次はCR3001専用の操作です。机など部品を見失いにくい場所で、公式の図を横に置いて進めます。
- ロープが出る側から、カーブ回転子をグリップの中へ押し込みます。
- グリップの反対側からロープを引き出し、カーブ回転子を白いストッパーから外します。
- 使いたい長さになる位置へストッパーを動かし、カーブ回転子をストッパーへ戻します。
- 切断する前に、合わせた長さと残す側を見直します。余りはストッパーから約10cmを残す位置で切ります。ストッパーから端までが10cm未満にならないことも、ここで確認します。
- グリップ先端側からロープを引き、「カチッ」と音がするところまで戻し、ストッパーがグリップ先端でしっかり固定されていることを確認します。
取扱説明書は、ストッパーからロープ端までを10cmより短くすると抜けるおそれがあると注意しています。ストッパーのすぐ際で切りそろえたり、余りを短くして見た目だけ整えたりしないでください。結び目を作って短くすることも、この製品では禁止されています。CR3001の図付きPDF
「切る前に合わせる」は、部品を外した状態のまま試し跳びをする意味ではありません。部品を開いたまま振り回さず、まず立った姿勢で長さを合わせます。使用するのは、説明書の組み戻しまで終え、固定できた後です。余ったロープが収まらないからと、説明書にない折り込み方を加えるのも避けます。
調整を戻せる範囲と切断は別に考える
ストッパーの位置を動かす操作は、手元に残っているロープの範囲で長さを変えるものです。切断した分が再び伸びるわけではありません。しかもCR3001には端に残す長さの条件があるため、残った余りをすべて使う前提でも考えられません。
たとえば、今は一人が使っていても、次は別の人へ渡したい。その予定があるなら、今日の使用長だけで余りを切り詰めず、戻せる範囲を先に考えます。これから買う場合も、「切って余りを処理する構造」か「切らずに調節する構造」かが分かると、共有や成長に合う方を選べます。
切らずに調節する製品の例が、クツワの「トベールなわとび NT016」です。公式商品情報で、ロープを切らずに長さを調整できる製品として紹介されています。成長する子どもが使う場合や、跳び方に合わせて頻繁に長さを変える場合も、こうした構造が候補になります。クツワ公式商品情報
ただし、どこまでも長さを変えられるという意味ではありません。必要な長さが製品の調整範囲に入るかを、購入前に包装やメーカーの案内で照合します。
今の縄跳びで説明書どおりに調整できるなら、買い替えは不要です。買い替えを考えるのは、必要な長さが足りない、固定部品が損傷している、共有などの使い方に構造が合わない場合。色や「跳びやすい」という紹介だけでなく、調整の仕組みを選ぶ理由にすると迷いにくくなります。
はさみを入れる直前の三つの確認
切る段階では、本人に合わせたのが使用する側の長さであること、ストッパーから先に必要な余りが残ること、切ろうとしているのがその余りの側であることを、一つずつ指さして確認します。ロープが折り返されて重なっている場所で、見た目だけを頼りにはさみを入れないようにします。
作業を中断するなら、はさみと外した部品を子どもが触れない場所へ移し、未完成のまま渡しません。再開するときは、公式図と照らしてどの工程まで終わったか確かめ、使用長と残す余りをもう一度確認してから続けます。
調整後に引っかかってもすぐ追加で切らない
一度引っかかっただけで、さらに数センチ切るのは待ちましょう。少なくとも、最初に合わせた姿勢と持ち方で長さが変わっていないか、左右の部品を正しく戻せたかを見ます。原因を長さに決めつけて切り足すと、戻せる範囲だけが減ってしまいます。
次に調整する可能性があるなら、品番と説明書を一緒に保管し、調整した日と測り方を短くメモしておくと便利です。「前回と同じ条件で長さを見直す」準備になります。上手に跳べることを保証する数字を探すより、本人に合わせ、部品を確実に固定し、必要以上に切らない。この順番で仕上げてください。
縄の調整ができたら、ほかの運動道具も少し見たくなる。手元にボールがある人は、ポンプに合う空気針と、初めて空気を入れる手順へ。家でマットも使うなら、乾かしてから戻せる置き場所を考えてみてもいい。道具を用意するところから、片づけるところにも目を向ける寄り道です。

