海外のカフェメニューにある「Hojicha」。何か新しいお茶かと思ったら、日本でおなじみのほうじ茶だった。そんな見つけ方も、ちょっと面白い。いつもの香ばしいお茶が、ミルクを合わせたラテとして海外でも楽しまれている。家でも一杯、違う気分で試してみたくなる話だ。
目次

身近なお茶が、カフェの一杯として見えてくる
Hojichaは、日本のほうじ茶のこと。茶葉を熱して炒る「焙煎(ばいせん)」をしたお茶で、Google Indiaも日本の焙煎した緑茶として紹介している。名前は緑茶でも、いま気になっているのは香ばしいお茶の一杯だ。伊藤園も自社のインスタントほうじ茶を、茶葉を直火焙煎した商品として案内している。海外で紹介されるHojicha/焙煎した茶葉を使う商品例
そこへミルクを合わせた飲み物が、ほうじ茶ラテ。ここで紹介する公式レシピではコーヒーを加えず、お茶とミルクを組み合わせている。茶葉からお茶を取り出す方法も、粉を混ぜる方法もあるので、カフェの道具を一式買わなくても試せる。茶葉で作るラテの例/インスタント茶で作る例
日本では、ほうじ茶ラテも以前からある。森永乳業は2010年に同名の乳飲料を発売している。今回面白いのは、新素材が届くことより、身近なものが海外のカフェ文化の中で見直されていることだ。国内の以前からある商品例
英国のメニューにも、インドの検索にも
英国のBlack Sheep Coffeeの公式資料には、Hojicha Latteやバニラを組み合わせたラテが載っている。Google Indiaの2026年9月の記事でも、ほうじ茶やほうじ茶ラテへの検索の関心が取り上げられた。国ごとに、飲み方や気になり方が広がる兆しがある。英国の公式メニュー資料/インドの飲料トレンド
比較ストアが気になるのは、この海外での楽しみ方をきっかけに、日本でも家で作る一杯の選択肢が広がるかもしれないこと。「もう知っているお茶」でも、飲み方を変える余地はある。国内で新しいブームが起きるかは、これから見ていきたい。
自分でも飲んでみたくなったら、まず甘さを自分で決めたいか、お湯だけで作りたいかを選ぼう。ここからは、メーカーの原材料表示とレシピを使って、茶葉と粉末の違い、道具、1杯の費用を整理する。情報確認は2026年10月9日。実際に飲み比べた味の順位ではない。
茶葉か粉末かを決める前に4種類へ分ける
袋に「粉末」とあっても、中身まで同じとは限らない。茶葉はお湯に成分を取り出し、残った葉をこす材料。茶葉を砕いたパウダーは粉そのものを混ぜる。インスタント茶は、商品の案内に従って溶かして作る。そしてラテミックスには、お茶以外の甘みやミルク分も入る。この違いが、茶こしが必要か、牛乳を別に買うか、甘さだけを変えられるかを決める。
今回は農林水産省の茶葉レシピと、下の3商品の指定方法を同じ項目で見ます。向く使い方は、原材料と手順から整理した選び方です。味の優劣や実際の調理時間を測った評価ではありません。
比較表は横にスクロールできます。
| 比べる項目 | 茶葉のチャイ | ちきりやのパウダー | 伊藤園のインスタント茶 | 無印良品のミックス |
|---|---|---|---|---|
| 甘さ・配合 | 茶葉+ミルク。砂糖の指定なし | 緑茶のみ。砂糖は好みで | 茶+デキストリン等。ラテ用牛乳は別 | 砂糖・ミルク分を配合。甘さだけは引けない |
| 公式1回分 | 茶葉5g/湯100ml+ミルク150ml | 2g+牛乳150ml、または4g+180ml | 大さじ1/湯30ml+牛乳140ml | 粉17g/湯140ml(ホット) |
| 作業と道具 | 煮出す→ミルク→こす。小鍋・茶こし | ふるう→混ぜる。茶こし付き容器・カップ | 溶かす→温めた牛乳。手鍋・泡立て器 | 湯を注ぐ→混ぜる。耐熱カップ・スプーン |
| 選ぶ理由 | 家の茶葉を温かい一杯へ | 冷たく作り、甘さを自分で決める | お茶としても使う指定茶で温かく | 牛乳を別に用意せず作る |
| 注意する違い | 茶殻・鍋の片づけが必要 | ダマができる場合あり。アイス専用の分量 | 通常茶50杯とラテの杯数は別 | 乳成分・大豆を含む。甘みは配合済み |
| 材料代の見方 | 購入額×5g÷内容量。牛乳等は別 | 公式1,404円なら2g分93.6円/4g分187.2円 | ラテのg量不明につき未算出 | 390円÷理論10回分=39円/回 |
分量・原材料の出典:茶葉の公式レシピ/ちきりや/伊藤園の商品表示・ラテレシピ/無印良品の商品・商品表示PDF。液体量が異なるため、同じ容量・味の最安比較ではありません。費用の式と別に足すものは下の費用欄へ。
01 茶葉から煮出す
家のほうじ茶で作るチャイ
- 原材料・甘さ
- ほうじ茶の茶葉。元レシピはミルクとシナモンを加え、砂糖の指定はありません。
- 公式1回分
- 茶葉5g+熱湯100ml+ミルク150ml。シナモンは適量。
- 手順・道具
- 小鍋で弱火1分煮出す→ミルクを加える→沸騰直前で止めて茶こしでこす。茶殻と鍋の片づけが必要。
- 向く使い方
- 手元の茶葉を使い、温かい一杯を作りたい日に。
- 選ぶ前の弱点
- カップだけでは作れません。茶葉5gを別商品の粉末5gやティーバッグ1袋へ交換しないこと。
- 材料代
- 手持ちの茶葉の購入額と内容量から5g分を計算。ミルク・シナモン・加熱代は別に。
02 茶葉を粉砕したパウダー
ちきりや ほうじ茶 茶こし付き30g
- 原材料・甘さ
- 原材料は緑茶(国産)。砂糖とミルク分は別に加えます。
- 公式1回分
- アイス用:2g+牛乳150ml、または4g+180ml。砂糖・氷は好みで。
- 手順・道具
- 茶こし付き容器で粉をふるい、カップで牛乳と混ぜます。はかり・計量カップ・スプーンを用意。
- 向く使い方
- 鍋で牛乳を温めず、甘さを別に決めて冷たく作りたい日に。
- 選ぶ前の弱点
- 粉はダマになる場合があります。濃いめは粉だけでなく牛乳量も変更。別商品やホット用の分量ではありません。
- 材料代
- メーカー公式1,404円/30gなら2g分93.6円、4g分187.2円。容器代を含む購入額の按分で、牛乳・送料は別です。
03 溶かして使うインスタント茶
さらさらとける お~いお茶 ほうじ茶40g
- 原材料・甘さ
- 茶(ほうじ茶)、デキストリン、ビタミンC。加糖ラテミックスと同じ配合ではありません。
- 公式1回分
- ラテ用:大さじ1+湯30ml+牛乳140ml。大さじ1のg換算はレシピに示されていません。
- 手順・道具
- カップで湯に溶かす→手鍋と泡立て器で牛乳を温めて注ぐ。茶葉はこしません。
- 向く使い方
- お茶としても使うインスタント茶から、温かいラテを作りたい日に。
- 選ぶ前の弱点
- このラテはカップだけでは作れません。通常のお茶の「約50杯分」をラテの杯数へ流用できません。
- 材料代
- 40gの希望小売価格は660円(税別)。ラテ用大さじ1の重さが不明なので、1回分は未算出。牛乳140ml分も別です。
04 甘み・ミルク分を配合したミックス
無印良品 おうちで味わうカフェメニュー ほうじ茶ラテ170g
- 原材料・甘さ
- 砂糖、クリーミングパウダー、ほうじ茶など。甘み・ミルク分は配合済みで、乳成分と大豆を含みます。
- 公式1回分
- ホット用:粉17g+湯140ml。追加の牛乳は不要です。
- 手順・道具
- 耐熱カップに粉を量り、指定量の湯を注いでよく混ぜます。量る道具とスプーンを用意。
- 向く使い方
- お湯が使える場所で、牛乳を別に準備せず作りたい日に。
- 選ぶ前の弱点
- 配合された砂糖だけを後から取り除けません。粉全体を減らすとお茶やミルク分も減ります。購入時のアレルゲン表示を確認。
- 材料代
- 税込390円/170g、17g使用なら理論上10回分で39円/回。送料・水・加熱代は別です。
液体の使用量は茶葉が湯100ml+ミルク150ml、パウダーが牛乳150mlまたは180ml、インスタント茶が湯30ml+牛乳140ml、ミックスが湯140mlと異なります。加熱による変化もあるため、同じ容量・濃さ・味の「1杯」を比べた表ではありません。材料を交換する分量表として使わず、選んだ商品の作り方へ進んでください。
道具の違いは、下記の公式レシピから整理したもの。粉末だからすべて水に溶ける、ミックスだからすべてお湯だけで完成する、と一括りにしない。買う袋の作り方が判断の基準になる。
ちきりやのメーカー公式価格1,404円と、伊藤園40gの希望小売価格660円(税別)は2026年10月12日に再確認した。無印良品170gの税込390円も同日に商品ページで再確認した。無印良品の分量・原材料・アレルゲンは2026年10月9日に確認した商品表示PDFに基づく。販売窓口や時点の違いを混ぜて価格を比べない。
家に茶葉があるなら小鍋と茶こしで始められる
農林水産省の「ほうじ茶チャイ」は、1人分に茶葉5g、熱湯100ml、ミルク150mlを使う。鍋で茶を煮出してミルクを加え、茶葉をこしてカップへ注ぐ方法だ。シナモンを使うアレンジなので、詳しい手順はレシピを確認してほしい。農林水産省の茶葉レシピ
この方法なら、新しいパウダーを買う前に手元の茶葉で試せる。代わりに小鍋と茶こしを洗う手間が増える。平日の一杯に使うのか、時間のある日に作るのかで選ぼう。茶葉5gという分量を、そのまま別商品の粉末5gやティーバッグ1袋へ置き換えない。
お茶だけのパウダーは原材料と混ぜ方を見る
ちきりや「ほうじ茶 茶こし付き30g」の原材料は緑茶(国産)。商品説明は茶葉を粉砕したパウダーとし、ダマができる場合があるため茶こし付きの容器を案内している。砂糖やミルクが配合された完成済みのラテ粉とは材料が違う。原材料と粉の性質
同商品のアイスラテは、あっさりめなら粉2gと牛乳150ml、濃いめなら4gと180mlという2通りを掲載している。甘みは好みで加える方式だ。まず使う商品の分量で作り、次の一杯でお茶の濃さか甘みのどちらか一つを変えると、好みを探しやすい。
インスタント茶の約50杯分はラテ50杯とは限らない
伊藤園「さらさらとける お~いお茶 ほうじ茶40g」は、水やお湯に溶かして飲むインスタントほうじ茶。原材料には茶のほか、デキストリンとビタミンCが記載されている。これらはこの商品に含まれる材料名で、初めから役割を暗記する必要はない。「国産茶葉100%使用」という説明だけで、袋の中身を茶葉だけのパウダーだと決めないために表示を見る。伊藤園の商品表示
商品案内の約50杯分は、通常のお茶としての目安。同社のラテレシピは粉末大さじ1、湯30ml、牛乳140mlを使うため、その50杯をラテの杯数として費用計算しない。ラテを作るときは、そちらの使用量を確認する。ラテ専用の材料と作り方
お湯だけで作りたいなら配合済みミックスを確認する
無印良品「おうちで味わうカフェメニュー ほうじ茶ラテ」は170g入り、確認時の価格は税込390円。商品表示PDFには砂糖、クリーミングパウダー、ほうじ茶などが記載され、乳成分と大豆を含む。ホットは粉17gにお湯140mlが目安となっている。商品と価格/原材料・アレルゲンと分量
先にミルクを買わなくても作れるのは、この商品の便利な点。一方、すでに配合された砂糖だけを後から取り除くことはできない。甘さを自由に決めたいなら、お茶と甘みを別に加えるタイプから選ぶと整理しやすい。アレルゲンは購入時の包装も必ず確認しよう。
1杯の費用は使う量とミルク代まで数える
1杯の費用を見るには、袋の値段を、その一杯で使う量に割り振る。たとえば仮に100g・500円の茶葉を1杯5g使うなら、袋から20杯分取れ、お茶代は1杯25円。そこへ牛乳150ml分などを足す。これは計算の練習用の仮の価格で、特定商品の販売額ではない。
式では、使う茶葉の購入額×5g÷袋の内容量となる。粉末やミックスも、商品指定の使用量から同じように計算できる。下のちきりやは茶こし付き容器を含む商品なので、粉だけの単価ではなく、購入価格を使う量に応じて割り振った例だ。お茶だけの粉と、ミルク分も入った粉を、袋の値段だけで比べないために使いたい。
比較表は横にスクロールできます。
| 今回の計算例 | 材料代の計算 | 別に数えるもの・計算の限界 |
|---|---|---|
| 手持ちの茶葉を5g使用 | 購入額×5g÷袋の内容量。仮に100g・500円なら25円 | 価格は練習用の仮定。ミルク150ml、シナモン、水・加熱代は別 |
| 無印良品のミックスを17g使用 | 170g÷17g=理論10回分。390円÷10=39円/回 | 送料、水・加熱。好みで加えるミルク等は別。粉17g+湯140mlのホット用 |
| ちきりやのパウダーを2g使用 | 30g÷2g=理論15回分。1,404円÷15=93.6円/回 | 牛乳150ml、甘み・氷・送料は別。茶こし付き容器を含むメーカー公式価格 |
| 同じパウダーを4g使用 | 1,404円×4g÷30g=187.2円/回 | 牛乳180ml等は別。4gで作れるのは7回と残り2g。価格は使う量への按分 |
| 伊藤園のインスタント茶を大さじ1使用 | ラテ用大さじ1の重さが不明のため未算出 | 通常のお茶0.8g・約50杯分を代用しない。牛乳140ml、水・加熱等も別 |
上記の公式価格は2026年10月12日確認。使用量はメーカーのレシピ・商品表示に従った計算です。無印良品の170g価格/1杯17gの表示/ちきりやの30g価格と使用量/通常のお茶の表示・ラテ用の大さじ1
理論回数は、粉をこぼさず毎回指定量を使い切る計算上の回数。送料は一杯の中へ勝手に入れず、まず注文ごとの金額を別欄に書く。牛乳も、買うパックの価格×使用ml÷パックの容量で分けて足せる。メーカー直販と別の販売店は価格・送料・受取り条件が違うため、この記事のちきりや公式価格を、レシピ記事で紹介する販売店の条件へそのまま使わない。
味、容量、濃さが同じ条件の最安比較ではない。袋の価格だけでは見えない差を確かめるための例だ。通販で一つだけ買うときは送料、頻繁に飲まないなら使い切れる量も含めて選びたい。容器付き商品と詰め替え用を比べる場合は、その違いも分けて考えよう。
最初の一杯は手順の少なさから選んでよい
買い物を始める前に、台所で「茶葉はあるか」「牛乳を使いたいか」「甘さを自分で決めたいか」を見てみる。たとえば、甘さを控えて試したいならお茶と甘みを別にする材料。職場でお湯だけ使えるなら、お湯で完成する指定のミックス。選ぶ理由は、海外で話題だから、だけではなくてよい。
- 家に茶葉があり、鍋と茶こしを洗える日は茶葉から
- ミルクと甘さを自分で決めるなら、お茶のパウダーかインスタント茶
- お湯を注いで一杯を作りたいなら、その作り方を指定するラテミックス


