破れを見つけたら、貼る前に残し方を決める
少し裂けたページへテープを貼る作業は短いです。ただ、一度貼った粘着剤は紙に入り込み、後から取り除きにくくなります。「補修用」「和紙」と書かれたテープにも、この問題があります。東京都立図書館は、保存する期間や資料の価値に応じて使うかを判断するよう説明しています。粘着テープによる修理の注意点
長く残したい本、何度も修理して読みたい本なら、ここは貼らずに止めます。表紙と傷んだ部分の写真を撮り、どこが外れたか、いつ気付いたかをメモします。相談では「ページを読めるようにしたい」「今の表紙を残したい」と、戻したい状態を伝えると話を始めやすいでしょう。
借りた本なら、まず借りた図書館へ傷みを伝えます。自分の本なら、本の保存修復を扱う専門家へ、状態と希望を伝えて相談します。すでに紙や表紙が外れているときも、元の場所へ無理に押し戻したり、その場で接着したりせず、外れた部分を本と一緒に保管します。貴重な本や濡れた本、カビが疑われる本も、乾いた表面の掃除とは扱いを分けたいところです。
ほこりを払った一冊を棚へ戻します。中央を持てる余白があり、手を離しても倒れません。今は読む場所を支える道具が必要か、棚の端の支えが必要か、それとも用品を増やさず置き方だけを変えるか。今日困った動作から選べばよいでしょう。次に読むときも、そのまま取り出せます。


