乾いたほこりなら、閉じたまま払う
机から飲み物や食べ物を移し、手を洗ってよく乾かします。使うのは清潔で柔らかい乾いた布かブラシです。台所用の布を兼用すると、汚れや水分を本へ移すことになります。
表紙がしっかりしていて、乾いた表面にほこりがある。その状態なら、開く前に軽く払います。米国国立公文書館の案内では、表紙には柔らかい乾いた布やブラシを使い、ページの断面は表紙を閉じてページ同士を押さえ、柔らかいブラシで扱います。ほこりをページの間へ入り込ませないためです。Bound Materials〈英語〉
強くこするほどきれいになるとは限りません。布を動かしたところで表紙の表面が剥がれる、紙が欠けるなら中止します。ほこりが取れた後に残る茶色い点や染みも、同じ掃除の続きをすれば落ちる汚れとは考えません。
- 乾いていて、表面にほこりがある
- 本を閉じ、柔らかい乾いた布やブラシで軽く払う。
- ほこりを払っても染みが残る
- こすり続けず、液体を足さずに止める。
- 濡れ・カビらしいもの・崩れる紙がある
- この乾いた本の掃除を進めず、状態を伝えて保存修復の専門家へ相談する。
判断できない汚れは、保存修復の専門家に状態を見てもらいます。
東京都立図書館のQ&Aは、資料の重要性、利用頻度、傷みの程度によって修理方法が変わり、修理しないほうがよい場合もあると説明しています。古い染みが気になっても、家庭の洗剤や水で試す段階へ進めないようにします。紙の状態を見ずに落とそうとすると、見た目以外の傷みを増やしかねません。保存・修理についてのQ&A
茶色い染みが残っても、表面のほこりを払えたところで今日の掃除を終えます。
たとえば、棚から出した本の上側に乾いたほこりがあり、払ったあとも紙へ茶色い点が残ったとします。最初のほこりを払うのが、ここでできる掃除です。残った点の原因を決め、紙へ薬剤を使うのは別の判断になります。点の色だけでカビだと診断せず、迷う状態なら写真を添えて相談します。手を止める場所も、扱い方の一つです。


