PCの必要電力とケーブルをそろえる

最初にPCの取扱説明書やメーカー案内で、USB-Cからの充電に対応するか、推奨される電源アダプタの出力はいくつかを確認します。たとえばAppleのMac向け案内は、USB PD対応の電源アダプタと、各モデルで推奨される最小ワット数以上の給電能力を案内しています。この条件をWindows PCの全機種へそのまま当てはめることはできません。

仮に65Wを目安に選ぶPCなら、「充電器の合計が100W」ではなく「スマホを一緒につないだ状態でもPC側に65Wあるか」を比べます。90W前後が必要な使い方なら、今回の2機種では、表にある2台同時使用時のPC側の枠が足りない可能性があります。その場合は、2台同時の配分が必要条件を満たす別の充電器や、PC用を分ける方法を検討します。

ケーブルも別に確認します。736の公式注意事項は、100W出力を使う場合に100W対応ケーブルが必要と明記しています。Prime・736ともケーブルは別売りです。充電器だけを買い替えても、手持ちのケーブルが必要な電力に対応していなければ、その条件では使えません。

ケーブルを選ぶ際の給電能力と、写真などをコピーするためのデータ転送への対応は別の確認です。iPhoneからUSBメモリへ写真を移す用途もある人は、パソコンなしで写真を保存する手順と接続の確認も読むと、充電用と保存用の準備を整理できます。

配分が足りても、充電速度は一定とは限らない

ポートの最大出力をそろえることは、実際の充電が常にその電力で続くという保証ではありません。PC側の受け取り条件、使っている処理、バッテリーの状態なども関係します。Appleの充電案内も、適切なアダプタとケーブルの組み合わせや、低速充電・充電保留などの状態を分けて説明しています。

また、Primeのクイックスタートガイドには、温度を検知して出力を調整する説明があります。メーカーが示す最大出力だけから、長時間の高負荷でも同じ出力を維持すると断定しません。GaNという名称も、ここで比較したポート配分の代わりにはなりません。

遅く感じる場合は、PCだけでつないだ状態と、普段使う2台をつないだ状態を分け、接続ポートとケーブルの仕様、PC側の表示を確認します。Macでは「システム情報」の電源欄から接続した充電器のワット数を確認する方法が公式に案内されています。ただし、その表示値だけでバッテリーへ入り続ける実測電力と判断しないでください。