5.PDFは六面ばらばらか、展開した二面か
PDFは、文字や画像の配置をページとして保存する電子文書の形式です。画面上でPDFが六ページあることと、折った紙に六面あることは別。入稿先が一枚の紙の片側全体を一つのデータに求めるなら、その中へ三面分を配置します。
グラフィックは折パンフレットのPDFを展開サイズで表面と中面に分けて作るよう案内しています。また、スタッフによるデータチェックのWeb入稿では、折り位置、折り幅、山折り・谷折り、表紙位置が分かる加工指示用データを別途付ける必要があります。グラフィックのPDF作成FAQ
表面・中面という提出単位と、完成後に読者が見る六面を分けて考えるのがポイントです。たとえば表面のデータには、表紙だけでなく裏表紙と折り込み面も入ります。作業を始める前に、どの面が一つのデータに含まれるかを書き出してください。
つまり、デザインソフトに「6ページ」の文書を作っただけでは、注文先の入稿方法に合わない可能性があります。先に提出単位を確認し、その単位に合わせて作業ファイルを用意しましょう。確認用の折り線や「表紙」の文字を本番の印刷絵柄に残さないことも大切です。加工指示の渡し方は会社や入稿方式に合わせます。
6.塗り足しを加えても折り幅は変えない
印刷した紙を切って最終寸法にすることを「断裁」と呼びます。塗り足しは、その切る位置の外側まで背景や写真を延ばす部分です。切る位置が少しずれても、紙の端に白い隙間が出ないように用意します。
グラフィックの解説では、外側に3mmの塗り足しを設け、文字やロゴは断裁される仕上がり線から2~3mm以上内側に置くよう案内しています。グラフィックの塗り足し解説
四辺に3mmずつ付ける仕様なら、297×210mmの展開面に必要な塗り足しを含む範囲は303×216mmです。297+3+3、210+3+3という計算になります。折り幅を100・100・97mmから増やす計算ではありません。
ただし、これは必要な絵柄の範囲であり、書き出すPDFのページサイズを必ず303×216mmにするという意味ではありません。トンボは切る位置などを示す印刷用の目印です。それとPDFの設定を含め、使用ソフト向けの入稿ガイドに従ってください。
グラフィックの巻三つ折の仕様/グラフィックの塗り足し解説
折り線は紙を切り落とす線ではないので、三つの面をそれぞれ拡大して塗り足しを追加する作り方とは区別します。また、断裁位置から内側へ離すという案内を、そのまま折り目からの安全距離と読み替えないでください。折り目付近に小さな文字、スマートフォンなどで読み取るQRコード、顔の中心などを置かず、必要な余裕は注文先の指定で確認しましょう。
入稿前の最終チェック
- 注文した折り方は巻き三つ折りか、外三つ折りか
- 商品サイズは展開サイズか、折った後のサイズか
- テンプレートと注文先・商品・開き方向が一致しているか
- 内側に入る面は、指定どおり短くなっているか
- 表裏で短い面の位置が正しく対応しているか
- 閉じたときの表紙と裏表紙、開いたときの天地が合うか
- 展開面で出すか単ページで出すか、入稿方式に合っているか
- 塗り足し、文字の位置、加工指示データを確認したか
迷ったら、装飾より先に「折った後の大きさ」「表紙の場所」「短い面の場所」を確定させてください。公式テンプレートを基準に、六面それぞれの役割を書き出すところから始めると、作り直しを防ぎやすくなります。
紙の仕組みが気になったら
紙をまとめる別の仕組みも知りたい場合は、机の上で使う道具も確認できます。ハリナックスプレスは、針を使わずにどう紙をとじるのかを読むと、今度は押し合わせて束を保つ仕組みを見られます。紙を外して並べ替えるときの注意も確認できます。
面順とサイズが決まったら、次は発注の準備へ。印刷の出荷日と受取日から逆算する方法で配る日に間に合う予定を組み、他社で作ったデータを使う場合は同じPDFを別会社へ入稿する前の確認で、変更が必要な箇所を確かめてください。
基本の情報確認日:2026年10月11日。2026年10月18日は、グラフィックのA4標準折り幅・表裏の対応・PDF提出単位・外側3mmの塗り足し、吉田印刷所のテンプレート寸法を限定再確認しました。実物の印刷・試し折り・PDF書き出し試験は行っていません。

