スーツを1着、コートを1着。それだけなら「2点」と思うかもしれません。しかし、今回確認した保管付きクリーニング2社では、スーツのジャケットとズボンは別々に数えるため、合わせて3点です。一方、コートに付くライナーやベルトは、本体と一緒に扱う条件なら別の点数を使いません。
リナビスの「衣類5点クリーニングコース」と、せんたく便の「保管5点パック」は、基本の数え方が共通しています。違いを探す前に、自分が送る衣類を同じ内訳で数えると、必要なパックをそろえやすくなります。ここでは2026年10月16日に読めた公式案内を基に、点数と注文前の確認を整理します。
「1点」は料金を数える単位。袋に入れた物の個数とは違う
点数制のパックは、決められた点数まで衣類をまとめて出す仕組みです。「5点」はスーツ5組という意味でも、袋に入るだけという意味でもありません。着るときに一組になる服でも、上下それぞれに点数が付くことがあります。
ライナーは、コートの内側に付く取り外し式の裏地です。フードや専用ベルトと同じように、本体の付属品として扱う案内があります。ここでいうベルトはその服に付属するもの。単独で使う革ベルトまで無料で洗える、と読み替えないようにします。
| 数えるもの | リナビス・衣類5点コース | せんたく便・保管5点パック |
|---|---|---|
| スーツのジャケット+ズボン | 1点+1点=2点 | 上下で2点 |
| 上下にベストを加えたスリーピース | 3点 | 3点 |
| コート本体 | 1点 | 1点 |
| 本体に付属するライナー・フード・ベルト・ファー | 本体の一部として別カウントなし。付けたまま送る | 本体に付けた状態で出し、本体分として1点 |
| 子供服 | 140cmサイズ以下は2点で1点 | 2枚で1点の掲示あり。対象サイズは今回確定できず |
数え方の根拠は、リナビスの衣類5点コース案内と、せんたく便の取扱商品の数え方、保管パックの付属品案内です。付属品の数え方は、素材や状態を問わず受け付けるという保証ではありません。
同じ衣類を並べると、両社ともこの組み合わせで5点
次は、成人用の普通のスーツと、受付対象の素材・状態の衣類を想定した編集上の計算例です。実際の検品結果や受注を保証するものではありません。
| 送る衣類の内訳 | リナビス | せんたく便 |
|---|---|---|
| スーツのジャケット1枚 | 1点 | 1点 |
| そのスーツのズボン1枚 | 1点 | 1点 |
| コート1枚。付属ライナー・ベルトを本体に装着 | 1点 | 1点 |
| セーター1枚 | 1点 | 1点 |
| もう1枚の成人用ズボン | 1点 | 1点 |
| 合計 | 5点 | 5点 |
ライナーとベルトがあるため、物を一つずつ数えれば7個になりますが、料金の枠は5点です。これにスーツのベストを足すと6点になり、5点の枠を超えます。付属ベルトと違い、ベストは独立した衣類だからです。
スーツ上下をもう一組足す場合も、増えるのは2点です。「上下で買ったから1点」「一つの袋にまとめたから1点」とは数えません。先にジャケット、ズボン、ベストを1行ずつ書き出すと、数え落としを防げます。
せんたく便は、外れた付属品だけでは本体との対応が分かりにくいとして、着用時のように付いた状態で送るよう案内しています。リナビスもライナーや付属品を取り外さず送る指定です。付属品を別袋へまとめて、後から本体を探してもらう前提にはしないほうがよいでしょう。
子供服と特殊な服は、成人用の式をそのまま使わない
リナビスは140cmサイズ以下を子供服として、2点を1点に数えます。ただし、追加加工の料金は大人用・子供用にかかわらず1点分が発生するとの注記があります。クリーニングの枠が半分になることと、加工も半額になることは別です。
せんたく便の保管パックにも子供服2枚で1点という掲示がありますが、今回読めた公式本文では対象サイズを確定できませんでした。リナビスと同じ140cm以下と推定したり、子供服を含めた共通の総額例に使ったりはしていません。奇数枚を出すときの端数処理も含め、選ぶ商品に適用される条件が必要です。
また、点数表でコートが1点でも、すべてのコートを受け付けるわけではありません。リナビスの衣類コースには皮革・毛皮製品などの除外があり、フード・襟のファーには取扱可能の案内がある一方、うさぎ・リス・アライグマのリアルファーなどは除外されています。リナビスの取扱品・除外品で素材を先に確認します。
せんたく便も皮革・毛皮製品、着物などを対象外とする規定があります。保管ページにはファーを付属品として数える説明もあるため、点数が増えないという一文だけで毛皮素材の受付まで判断できません。せんたく便の利用規約と対象商品を合わせて読む必要があります。礼服・制服も保管ページ内で可否の説明がそろっていないため、今回の適合例から外しました。
点数、袋容量、預ける季節は別に確認する
5点に収まることを確認したら、次は袋の容量です。せんたく便は、保管パックを指定点数と専用バッグの容量を上限に利用するサービスと説明しています。5点なら大きなダウンが必ず5枚入る、とは限りません。リナビスも原則は集荷バッグに入る容量で、入り切らない場合の梱包方法を案内しています。
保管期間にも商品差があります。リナビスの対象コースは最大12か月無料保管付きで、受取日には枠の上限があります。リナビスの利用ガイドでは、注文後に選べる受取日時を登録する流れが説明されています。最大期間と、希望日に空きがあることは分けて考えます。
せんたく便の保管ページには、夏物は9月1日〜1月31日受付・3月1日〜5月31日返却、冬物は2月1日〜8月31日受付・9月11日〜12月31日返却というスケジュールがあります。この受付境界は、冬物・夏物の公式画像と、R3.3(2021年3月)と記された公開申込書でも一致しています。同ページFAQには異なる境界月も残っていますが、同社サポートへの問い合わせ回答(2026年10月16日)で、受付は夏物9月1日〜1月31日、冬物2月1日〜8月31日と確認しました。今期の対象年や個別の受付・返却枠は回答されていません。返却期間は公開ページの案内であり、今回の回答で再確認した範囲は受付期間です。10月16日に冬物も今すぐ保管へ出せるとは判断していません。
上の5点例は数え方の比較です。その一式を同じ時期に両社へ注文できる、という例ではありません。秋にコートを片づけたい場合は、料金より先に受付対象と返却時期が合うかを見ます。
総額は「同じ5点」に送料・キット・加工を加えてそろえる
| 見積もる項目 | リナビス・衣類5点コース | せんたく便・保管5点パック |
|---|---|---|
| 基本料金の税込額(追加費用は別) | 9,810円の表示 | 通常12,078円、リピート11,308円。2026年2月改訂の主料金表・商品ページと一致し、10月16日の同社サポート回答でも確認 |
| 地域追加送料 | 北海道・一部離島2,090円、沖縄6,050円 | 北海道・沖縄・離島1,980円の案内 |
| 別に確認するもの | 集荷キットの選択、追加衣類、加工等 | 受付時期、リピートバッグ使用条件、加工等 |
| 5点を超えたとき | 対象コースの追加額を確認 | 1点1,650円。2026年2月改定の税込額として10月16日の同社サポート回答で確認。旧FAQ額の例外適用は未確認 |
この表は支払総額の順位ではありません。せんたく便の一般ガイドにある初回10,978円・リピート10,208円は、2024年1月1日価格改定の公式資料の額と一致し、総合FAQには超過1,320円も残っています。今回の同社サポート回答では、2026年2月改定の通常料金12,078円、リピート11,308円、超過1点1,650円(すべて税込)を確認できました。一方、旧額が適用される例外、正確な施行日、注文日など何を基準に新旧を適用するかは未回答です。主料金表の改訂月や2026年2月1日の料金改定告知の掲載日を、厳密な適用開始日とは扱いません。キット・地域・加工条件もそろっていないため、6点の支払総額や価格順位は出していません。
見積もる順序は、衣類を数える、受付と袋容量を確認する、同じ利用回数・地域・加工条件で金額を見る、です。リナビスの集荷キット選択額も今回確定していないため、未確認を0円として9,810円が必ず総額になるとは扱っていません。クーポンや期間限定加工、別商品のビジネススーツコース・最速パックも混ぜずに比べます。
5点パックが合う人、別の預け方も見たい人
洗ってから季節の服をまとめて保管し、返却もまとめて受け取りたい人には、5点枠で何を送れるか数える意味があります。今回の2社は、成人用スーツ上下と本体付属品の基本カウントが共通なので、受付時期・受取日・容量・追加費用を次の選択軸にできます。
反対に、出したい服が少なく枠を余らせる人、すぐ着る可能性がある人、特殊素材の服が中心の人は、パック名だけで決めにくい条件です。せんたく便は1点だけでもパック料金が発生し、容量の都合で点数を使い切れない場合も不足分の返金はしないと説明しています。枠を埋めるために不要な衣類を足すより、その一式を洗って預ける目的があるかを考えます。
また、料金がパック制であることや最大保管期間だけで、途中キャンセルが無料、自動更新がない、最低利用期間がないとは判断できません。ここでは、両商品のキャンセル料・違約金、最低利用期間、自動更新の有無、解約・キャンセルの締切を同じ条件で確認できていません。最大12か月・最大11か月という保管の上限と、途中でやめられる条件は別です。預けた後に予定が変わりやすい人には、この未確認が残る点も選ぶ際の制約になります。
5点に収まっても、1着だけ先に戻せるとは限りません。途中で必要になりそうな服があれば、保管クリーニングの一部返却・返却変更の比較で返却単位を確認できます。洗う必要がなく収納場所だけ確保したい荷物なら、宅配収納の1点取り出し・箱返却の違いも判断材料になります。
最初にそろえるのは「5点」という商品名より、送る衣類の内訳です。スーツは上下を分け、付属品は本体との関係を残し、子供服と対象外品は別に確認する。そのうえで同じ条件の見積もりができれば、安く見えたパックが必要な衣類を収められなかった、という食い違いを減らせます。

