スマートフォンでの電話も残したいならPlaud Note Pro、身につけて対面の会話を残したいならPlaud NotePin Sが比較の出発点です。ただし、Note Proもイヤホンで話す電話の録音には制約があります。「電話対応」の一言だけで選ばないことが大切です。

Plaudは、音声を録る機器と、その音声を文字や要約にするサービスを組み合わせた製品です。たとえば、会議を音声で残し、あとから発言を文章で探したり、決まったことを要約で見返したりできます。録音ファイルを保存する段階と、AIで文章にする段階は別です。

この記事では、日本公式ストアに現行掲載されているNote ProとNotePin Sを比較します。確認日は2026年10月15日。実機の使用や、録音・文字起こし精度の比較試験は行っていません。

目次

まず違うのは、電話を録るか、身につけるか

比較項目Plaud Note ProPlaud NotePin S
主な使い方スマホ背面に装着、または机に置いて対面録音ピン・クリップなどで身につけて対面録音
録音方式対面と通話を自動で切り替える2モード対面録音。専用の通話録音機能は非対応
電話での注意イヤホン使用時は相手の声を収音できない公式の代替案は、自分の声と、スマホのスピーカーから出る相手の声を録る方法
本体に保存できる容量64GB64GB
連続録音の公称値音声強化モードで最大30時間、長時間駆動モードで最大50時間最長20時間
メーカー公称の録音範囲最大5m最大3m
操作物理ボタン。短押しで重要な箇所を記録物理ボタン。短押しで重要な箇所を記録
重さ30g17.4g(マグネットピンを除く)
確認時のブラックの表示価格24,640円(税込)。30,800円を併記22,880円(税込)。28,600円を併記

録音時間や距離はメーカーの公称値です。同じ距離でも、話す方向や周囲の音は変わります。この表から、どの会議でも音声や文字起こしが正確になるとは判断できません。

価格は公式サイトで確認したセール表示です。終了時期、注文時の価格・在庫は再確認が必要です。日本公式の特定商取引法表記には送料込みとありますが、他店の条件へは転用できません。

出典:Note Proの仕様・比較表、NotePin Sの仕様、公式の価格表示、送料の案内。電話の条件は次節の公式FAQを参照してください。

Note Proは、電話と会議の両方を残したい人向け

Note Proは、周囲の会話を録るモードと電話を録るモードを、内部センサーで切り替えます。公式は、機器の向きなどの使用状況を検知すると説明しています。手動でモードを切り替える操作を減らせることが、電話と対面を行き来する人の選ぶ理由です。2つの録音モードの公式説明

スマホへ付けるときは、付属のマグネットケースを使います。本体に磁石が入っているわけではありません。背面がマグネット対応でないスマホには付属リングを使う案内があります。手元のスマホケースも含めて、取り付け方を確認してください。公式の取り付け手順

イヤホンを使う電話が中心なら、この2機種から急いで決めないほうがよいでしょう。 Note Proの公式FAQは、イヤホン使用時は通話相手の声を拾えないと明記しています。通話対応だから、Bluetoothイヤホンへ流れる声もそのまま録れる、という仕組みではありません。通話アプリ・スマホ・ケースごとの動作や録音品質までは、この記事では検証していません。イヤホン通話の制約

会議では机に置いて使えます。公称の録音範囲や、長時間駆動モードも検討材料になりますが、広い部屋で離れた全員の声を必ず拾える保証にはしません。机に置けるか、参加者との距離をどうするかまで考えると、機能の数字を実際の使い方へ結び付けられます。

NotePin Sは、対面で手を空けて記録したい人向け

NotePin Sは、ピン、クリップ、リストバンド、ネックストラップの4種類の装着用アクセサリーが同梱されています。机へ置くより、移動しながら説明を聞く場面や、手元の作業を見せてもらう場面に向く構成です。これは仕様からの選び方であり、装着時の音質や快適さを実測した評価ではありません。NotePin Sの製品説明

電話については、専用の通話録音機能に対応しません。公式FAQは、通話音声を振動で取り込むためのセンサーを搭載していないと説明しています。スマホをスピーカーモードにして、外へ出た双方の声を録る代替案はありますが、通常の電話録音と同じ条件ではありません。周りに通話内容を出せない場所では、その方法を選びにくくなります。NotePin Sの通話FAQ

なお、名前の似た「NotePin」も公式で併売されています。NotePin Sは物理ボタンと本体でのハイライト記録に対応し、同梱アクセサリーも異なります。購入時に末尾のSまで照合してください。NotePinとNotePin Sの違い

64GBと月300分は、別の上限

64GBは、機器の中へ音声を保存する容量です。一方、毎月300分や1,200分という数字は、AIに文字起こしを依頼できる時間です。64GBの空きがあっても、文字起こしの月間枠が増えるわけではありません。

基本の流れは、機器で録音 → Plaudアプリへ転送 → AIで文字起こし・要約 → 内容を見直す、です。アプリはスマートフォンで録音データを扱う窓口、クラウドはインターネットを通じてデータを保存・処理する場所、と考えると分かりやすくなります。Note Proの公式説明にも、アプリへの転送と、その後の文字起こし・要約という流れが示されています。Note Proの利用の流れ

NotePin Sは、ネットのない場所でも本体へ録音・保存できます。ただし公式FAQは、アプリ・クラウドへの同期と、文字起こし・要約などのAI処理にはネット接続が必要としています。「オフラインで録れる」を「音声を外へ出さずにAI処理まで完結する」と読み替えないようにしましょう。オフライン時にできること

また、Note Proは充電ケーブルでPCにつなぎ、本体内の録音ファイルを直接開く方式には対応しません。公式案内はPlaud AppまたはPlaud Webからアクセスする方法です。USBメモリーのように使うつもりなら、購入前にデータの取り出し方を確認してください。Note ProのPC接続FAQ

料金は、本体代と文字起こしプランを分けて考える

本体を買う費用とは別に、どれだけ文字起こしするかで利用プランを選びます。Note Proという機器名と、有料のProプランは別です。Note Proを買っただけで、月1,200分の有料プランが付くという意味ではありません。

個人向けプラン公式で確認した料金文字起こし枠
Starter無料毎月300分(5時間)
Pro年額16,800円(税込)毎月1,200分(20時間)
Unlimited年額40,000円(税込)無制限の表示。ただし1日最大24時間

年額は日本公式ストアの年間プラン商品ページで確認したものです。公式料金表には月額請求の選択肢もあります。年額の月割り表示を、毎月その金額だけ支払えばよいプランと取り違えず、購入経路と請求方法を確認してください。プランの公式比較、年間Pro、年間Unlimited

たとえば、1時間の会議を月6回、全部文字起こしするなら合計360分です。月300分の無料枠を超えます。反対に、必要な会議だけを文字にして月300分以内なら、まず無料枠から始める考え方ができます。この分数は計算例で、利用実績ではありません。

公式ストアの年間プランは、購入後に届く利用開始用コードをアプリへ入力する案内です。アプリやWebで直接申し込む方法もあるため、更新・適用時期を同じものと決めつけないでください。Proの月間枠を使い切った場合は、追加の文字起こしパッケージを購入できる案内があります。購入方法と追加枠の説明

録音前の同意と、音声の処理先も選ぶ条件にする

Plaud公式は、録音を始める前に参加者へ知らせ、同意を得るよう案内しています。装着できる小ささを理由に、相手へ知らせず録る使い方を勧めるものではありません。公式の利用時の案内

データの扱いについて、日本公式は、日本市場向けユーザーのデータをAWS東京リージョンで保存・管理し、日本国内のクラウド基盤上で処理・保護すると説明しています。AWSは、インターネット上で保存や計算を提供するAmazon Web Servicesという基盤です。また、明確な同意なしにAI学習や製品改善などへデータを使わない方針も掲載しています。これらは提供元の説明で、当サイトが運用を監査した結果ではありません。日本向けのプライバシー説明

業務用なら、録音だけでなくクラウド処理や共有が社内ルールに合うかも確認すると、購入後の行き違いを減らせます。この記事は、個別の会話を録音してよいかという法的判断を行うものではありません。

自分ならどちらかを、普段の場面で決める

普段の場面最初に検討する候補決める前の確認
スマホを耳に当てる電話と、机に置く会議録音を兼ねたいNote Proスマホ・ケースへの装着、普段の通話方法
対面の説明を聞きながら、両手を使いたいNotePin S装着位置、声との距離、録音の同意
電話はほぼイヤホンで話すこの2機種だけで即決しないNote Proの通話制約と、別の記録方法
月に何時間も会議を文字にしたい先に必要な文字起こし分数を計算本体代に加え、年額・月額・追加枠の費用
音声をクラウドへ送れない業務で使いたい先に処理先と組織のルールを確認本体録音とAI処理を分けて判断

電話を含めて残すのか、対面で身につけるのかを決め、そのあとに文字起こしの必要時間とデータの扱いを確認する。この順なら、軽さやセール価格だけで決めず、自分の使い方に合うほうを選べます。