4組なら1,300円の持ち出し、6組なら1,300円が残る

最初は、売上と残るお金を分けます。売上は「参加費×参加組数」で、6組なら9,000円。そこから開催に使うお金を引いた差額が、次の準備や自分への支払いに回せる額です。参加者から集めた9,000円すべてが、自分の収入として残るわけではありません。

費用にも二種類あります。会場代のように参加が4組でも6組でも変わらない費用を固定費、配布物のように一組増えるたび増える費用を変動費として分けます。この例の固定費は1回6,500円とします。

表は横に動かして読めます。講座料金・条件は記載の確認日時点、教室の金額は架空の計算例です。

費用仮の金額実際に確かめること
会場2,500円準備と片付けを含む料金
補助担当2,000円担当範囲、拘束時間、交通費等
保険500円対象活動と補償。年間契約等を1回へ配分する場合は別に管理
交通800円荷物を運ぶ方法と往復費用
告知300円印刷・配布等の費用
共通の消耗品400円参加組数によらず使う物

変動費は、配布物などで1組200円と仮定します。参加費1,500円から200円を引いた1,300円が、その一組から固定費へ回せる額になります。4組なら5,200円なので固定費6,500円に1,300円届きません。6組なら7,800円となり、固定費を払った後に1,300円が残ります。

横に動かして読めます。図だけを大きく開く

参加費1,500円の架空の収支。4組は1,300円の持ち出し、5組は0円、6組は1,300円が残る。自分の時間3.5時間を7,000円と計上すると、6組でも5,700円不足する
開催費は6,500円+200円×参加組数。参加費1,500円で開催費を払えるのは5組から。自分の時間を含めた収支は次の節で計算する。

6,500円÷1,300円=5組が、売上と開催費が同じになる人数です。この境目を損益分岐点といいます。ここでは「5組なら開催費だけ払える」と読みます。マットなどの初期備品、養成講座、資格登録、税金等は別に残るので、満席で残った1,300円も、そのまま手取りの利益にはできません。

予約が6組入っても、当日に4組になることはあります。欠席時に参加費をどう扱うかは募集前に決めますが、必ず徴収できる前提で収支を組まないようにします。会場のキャンセル料が発生する日までに開催判断をするなら、その時点の申込数で計算し直します。

40分のクラスに、自分は何時間使うだろう

仮に会場を2時間借り、準備30分、受付20分、クラス40分、片付け20分、余裕10分を置きます。これで120分。指導している40分以外も、仕事の時間です。

さらに、会場外の予約連絡30分、内容や資料の準備45分、記録と振り返り15分を加えると3.5時間になります。移動や個別の問い合わせがあれば、もっと掛かります。

自分の時間を1時間2,000円で計上する仮定なら、3.5時間で7,000円。満席時の差額1,300円からこれを引くと、5,700円不足します。開催費を払えたことと、自分の仕事への対価を確保できたことは、別々に読みます。

人数を増やさず、参加費を計算してみる

6組のまま開催費と7,000円の時間分をまかなうには、参加費はいくら必要か。固定費6,500円と時間分7,000円を6組で割り、組ごとの200円を足すと、1組2,450円となる。初期費用や税金等を含めるなら、さらに考える必要があります。

2,500円にすれば、6組のときは開催費と時間分を払って300円が残ります。しかし4組なら、収入10,000円から開催費7,300円と時間分7,000円を引き、4,300円不足します。値上げだけで満席を前提にできるわけでもありません。

この計算から選ぶのは、参加費を変えた内容が受け入れられるかを調べる、条件に合う会場を探す、繰り返し使える準備を増やす、試行として負担する額を決める、といった方法です。必要な見守りを削ったり、計算表だけで定員を増やしたりはしないようにします。合う条件がなければ、時期を変えます。

ぼっこの2021年1月6日の岡田実樹さんへのインタビューでは、一般のヨガ指導者の登録区分RYT200の取得前から自宅の教室用空間を準備し、それまでの経験をサイトやチラシづくりに使った話が読めます。子連れで参加できる教室の事例であり、子どもに教えるクラスの収益例ではありません。参考になるのは、資格以外にも場所と告知の準備があった点です。修了生インタビュー