プリンターは、クリーニングなどで使ったインクを内部の部品へ回収します。写真を余白なしで刷る「フチなし印刷」にも、はみ出したインクを受ける箇所があります。交換品を買う前に、どちらの表示が出ているかを見ます。廃インク吸収パッドFAQ
プリンターのメンテナンスボックスを自分で交換できる機種なら、廃インクに関するエラーも全部、自分で部品を替えれば解消するのでしょうか。
ここは、買う前に分けて確認したいところです。「メンテナンスボックス」と「フチなし印刷用の吸収材」は、交換対象や対処方法が異なる場合があります。表示されているメッセージを省略せずに読み、型番と組み合わせて対処を調べる必要があります。
ボックスを交換しても、別のエラーは残ることがある
海外のRedditには、エプソンのプリンターでメンテナンスボックスを交換したものの、フチなし印刷用の吸収パッドに関するエラーは残ったという投稿がありました。返信でも、ボックスとフチなし用のパッドを混同していないかが話題になっています。投稿と返信
これは海外機種についての個人の申告です。国内機種の部品番号、修理料金、印刷継続の可否を証明するものではありません。ただ、「廃インクのエラー」という大きなくくりだけで交換品を買うと、違う箇所を対処してしまうという確認点はあります。
エプソンの国内FAQも、メンテナンスボックス交換の案内と、廃インク吸収パッドのエラー案内を分けています。メンテナンスボックスのFAQ・廃インク吸収パッドのFAQ
国内EW-M678FTでは、二つの扱いが明記されている
利用者自身で交換できる
型番に合う部品と、メーカーが案内する交換手順を確認します。
フチなし再開には修理交換
この機種では、フチなし印刷以外の機能は継続使用できます。
国内EW-M678FTの公式説明を整理した模式図。内部構造や分解位置を示す図ではありません。他機種へ継続使用条件を広げません。EW-M678FTの特長
具体例として、エコタンク搭載モデルEW-M678FTの国内公式ページを見てみます。
この機種は、利用者が交換できるメンテナンスボックスを採用しています。一方、フチなし吸収材のエラーについては、エラー後もフチなし印刷以外の機能は使えるものの、フチなし印刷を再び使うには修理交換が必要と説明されています。EW-M678FTの公式仕様・特長
つまり、この機種については次の二つを分けます。
- メンテナンスボックスの交換:利用者自身で交換できる部品の話。
- フチなし吸収材のエラー:フチなし印刷を再開するには修理交換が必要な話。
「自分で交換できる」と書かれた機種でも、すべての廃インク部品を自分で交換できるとは限りません。また、EW-M678FTの継続使用条件を、別のエコタンク機やカラリオ全機種へ広げないでください。
「近付いている」と「空き容量がない」も違う
新品を早めに用意する
すぐに交換する必要はない段階。対応する部品番号を調べて予備を準備します。
交換してから印刷を再開
交換するまで印刷できない段階。別の部品のエラーと読み替えません。
メンテナンスボックスFAQ35420の区分を整理。機種・表示全文を照合し、交換方法は該当機種の公式手順へ。公式FAQ
国内のメンテナンスボックスFAQでは、交換時期が近付いた表示なら、すぐに交換する必要はないものの、新品を早めに用意する案内です。空き容量がなくなった表示では、交換まで印刷できないと説明されています。エラー表示ごとの対応
同じ「交換」という言葉でも、予備を用意する段階と、印刷再開のために交換が必要な段階は異なります。表示を記録するときは、部品名だけでなく、その後の文言も含めて残しておきましょう。
本体や予備部品を買う前に見ること
本体を選ぶ段階なら、インク代だけでなく、次を確認しておくと維持費や使えない期間を考えやすくなります。
- メンテナンスボックスを利用者が交換できるか。
- 交換品の部品番号と、その本体への対応。
- フチなし用の吸収材が別にあり、交換方法がどう案内されているか。
- 交換が必要なとき、どの機能を引き続き使えるか。
- 修理対応期限と、依頼する場合の費用・引取料金。
メンテナンスボックスの部品価格と、フチなし吸収材の交換修理費は別の費用です。ここでは一律の金額や交換までの印刷枚数は示していません。機種、利用状況、サポートへの加入状況などを確認せず、共通の維持費として計算しないためです。
エラーを消すだけの方法を先に選ばない
海外投稿にはリセット用ソフトや分解の話も出てきますが、この記事では対処法として紹介しません。まず正しい交換対象を確認し、メーカーが利用者向けに案内している交換手順か、修理受付のどちらに進むかを判断します。
「インクが残っているから、プリンターはまだ何も交換しなくてよい」とも、「廃インクのエラーが出たから、すぐ本体を買い替えるしかない」とも限りません。正式な型番と、画面に出たメッセージ全文。この二つをそろえることが、交換品や新しい本体を買う前の最初の確認になります。
メーカー一次資料の再確認:2026年10月19日。個人投稿は原稿の参照例として保全し、現行仕様や故障原因の確定には使っていません。本稿は実機・組み合わせの実測レビューではありません。

