週末に少し乗るだけ。でも、買い物の前後に車を借りに行くのは面倒。車を家に置いておく理由は、走る距離の長さだけでは決まりません。距離払いを選ぶなら、普段の月の安さと、遠出した月に払える額を一緒に見ます。

カーリースは、決めた期間、会社が所有する車を手元で使い続ける契約です。その料金を毎月一定にする方法と、基本料に走った距離分を足す方法があります。距離払いは使う量で請求が動く選択。燃料を1kmごとに買うという意味ではなく、燃料や駐車場などの予算は別に置きます。距離払いの仕組み

最初に作るのは、行き先と回数のメモです。「月に何kmくらいか」だけで決めず、帰省や旅行を予定する月も置いてみます。以下の金額は仕組みを比べる架空の計算例。実際には、自分の車種・契約年数・整備内容をそろえた見積もりに置き換えてください。

目次

いつもの用事と、年に数回の遠出を分ける

距離の見当がつかない人は、一週間の用事を先に書くと始められます。「土曜に家から店へ行って帰る」「月一回実家へ行く」。地図で往復距離を調べ、月に何回かを掛ける。遠出がない月だけで選ぶと帰省する月の料金を見落とすので、そこだけもう一枚用意します。

近場の外出が月160km、別の用事が月80km、旅行が年3回で1回600kmなら、年間距離は(160+80)×12+600×3=4,680km。月平均は390kmになります。旅行の600kmは、往復を含む別枠の距離として足しています。

距離を調べるときは、片道と往復を混ぜないようにします。家から店まで10kmなら、帰りも使う用事は通常20km。週末の回数と掛け、旅行の寄り道は別に見込む。車が来たら行きたい場所を全部書くと、なかなか忙しい休日になります。まず普段の予定からで十分です。

今の車があれば、点検記録などの走行距離の差を見る方法もあります。その間に通勤や家族の送迎が変わっていれば、同じ一年の使い方とは限りません。過去の数字に、これから増減する用事を加減して見積もります。

エンキロ公式のK.Wさんの利用者談にも、頻繁には乗らなくてもレンタカーを借りる手間を避けたい、という選択の背景が載っています。事業者が選んだ一例なので、同じ費用や満足度になるとはいえません。ただ、予約・受取り・返却の手間も条件に入れてよい、と気づく材料にはなります。
出典:エンキロ公式のお客さまの声

基本料12,000円に20円毎キロを加える架空例。毎月500キロの案は月22,000円。9カ月200キロ、3カ月1400キロの案は月16,000円と40,000円。両案とも年264,000円。
基本料12,000円+20円/km、無料距離・追加費用なしの架空例。両案とも年間6,000km。

基本料だけを比較せず、距離単価を足す

距離払いは、月額基本料に走行分の料金を加える方式です。基本料は走行が0kmでも毎月払う部分、距離単価は走った1kmごとに足す額です。基本料が低くても単価が高ければ、遠出の月は請求が増えます。乗らない月も基本料と契約は残るので、必要な日だけ借りて返すレンタカーとは支払いの続き方が違います。
出典:エンキロの料金の仕組み

仮に定額Aが月25,000円、距離払いBが月12,000円+20円/kmとします。車、年数、整備、保険などの条件が同じで、全距離に単価がかかり、ほかの追加費用がない場合です。

走る距離を変えて、ひと月の支払いを並べる

架空の例。定額Aは月25,000円。距離払いBは月12,000円+20円/kmです。

月の距離定額A距離払いB
200km25,000円16,000円
500km25,000円22,000円
650km25,000円25,000円
1,000km25,000円32,000円

この例では650kmで同額。普段の月と遠出する月を、別々に置いてみます。

支払いが並ぶ距離は、基本料の差13,000円を20円で割った650km。これより少ない月はBが低く、多い月はAが低くなります。特定サービスの実売価格から出した境目ではありません。

手元の見積もりでは、基本料、1kmの単価、基本料に含む距離、距離の計測・請求方法を読みます。エンキロは、全距離に課金するプランのほか、毎月500kmまでは基本料に含み、501km以上の分に距離料金がかかるプランを案内しています。こうした条件があれば、上の「全距離×単価」をそのまま使えません。
出典:エンキロのプラン案内

月ごとに一定距離を含むプランでは、走らなかった月の余りを別の月へ移せるかも聞きます。繰り越せない条件なら、年平均500kmでも、1,000km走った月には追加分が出ます。年合計だけで料金を出さず、各月の予定へ当てはめる理由です。

年26万4,000円でも、最大月は2万2,000円と4万円

先ほどのBで、年間6,000kmを走る二つの使い方を比べます。一方は毎月500km。もう一方は普段の9カ月が200kmで、旅行する3カ月が1,400kmです。年間距離は同じでも、月の請求はかなり違います。

同じ年間距離でも、大きく払う月がある
架空の使い方月額の計算年額
毎月500km22,000円 × 12カ月264,000円
普段200km、遠出1,400km16,000円 × 9カ月 + 40,000円 × 3カ月264,000円

基本料12,000円+20円/km、無料距離・追加費用なしの計算例。実在プランの見積もりではありません。

定額Aは年30万円なので、この例のBは年36,000円低くなります。それでも、旅行月の4万円が予算に入るかは別に考えます。宿代や現地の支払いが重なる月へ車の請求も来ると、年額の差だけでは決めにくいところです。

車内の窓越しに見える夕日と道路
車内の窓越しに見える、夕日と道路。

年間支払額の横に、いちばん大きい月も書いてください。月による増減を見込んで準備できるなら距離払いを比べやすくなります。毎月の額をそろえたいなら、その分かりやすさも選ぶ理由です。安い月の余裕を、全部ほかの予定へ回さないようにしたいです。

走った月と口座から引かれる月も確認します。エンキロの利用ガイドでは、距離の対象期間は毎月1日から末日で、対象距離や請求明細はマイページで確認できます。初回の引落し時期・回数は契約するリース会社で異なる案内なので、納車前に支払予定表へ写します。2026年10月5日の確認では通信型デバイス等による計測と距離計との差への案内もあったため、手元の記録は試算用とし、請求に用いる距離の算定方法を契約先に確かめてください。
出典:エンキロのご利用ガイド

リース料を決める前に、駐車場と保険の場所を空ける

車に使える月の上限を置いたら、先に駐車場、任意保険、燃料、別払いの整備の予算を引きます。任意保険は、リース料金の保険欄だけで含まれると決めず、別に加入する自動車保険の費用として確かめる項目です。その残りで基本料と距離料金を考えます。走らない月にも駐車場と保険は残るので、距離料金が低ければ車全体の支出も小さい、とは決まりません。

たとえば架空のBに月30,000円まで使える場合、基本料12,000円を引いた18,000円が距離料金の枠になります。20円/kmなら900km相当です。ただしこの30,000円は、ほかの車の費用を確保したあとのリース料金用の予算とします。900km以内の運転を勧める数字ではなく、遠出の月が予算を超えるかを見る計算です。

週末だけの利用なら、レンタカーやカーシェアも、予約・受取り・返却を含めて並べてみます。近くに拠点があるか、使いたい日に確保できない場合はどうするか、荷物を毎回移すか。料金が安くても、出発前後の手間を重く感じるなら、車を置き続ける費用を払う選択はあります。

通勤が加わると、距離料金も契約の見方も変わる

往復30kmの通勤が月20日増えれば、月600kmの追加です。架空のBなら月12,000円増える計算になります。普段500kmの月に加われば月1,100km、支払いは34,000円。週末用として見ていた金額から、使い方が変わった場合も一段だけ広げてみます。

契約後に料金プランを変えられるか、いつから変わるか、手数料はあるかを聞きます。距離に応じて月額が動く仕組みでも、契約年数を自由に短くできるとは限りません。車が不要になる可能性もあるなら、中途解約の可否と精算方法を合わせて確認します。
出典:国民生活センターのカーリース注意喚起

満了、つまり契約期間が終わる時の扱いも比較に残します。残価は契約時に置く終了時の予想価値、査定額は返す時の状態を見て評価する価値です。エンキロは、返却時に車の査定額と支払済みの距離料金を残価と照合する方式や、残価保証プランを案内しています。

走った分を毎月払っていることだけで、最後の精算も済んでいると考えず、見積もりに付く保証と精算条件を尋ねます。車を置き続けたいけれど走らない月が多く、月ごとの増減を準備できる人には、この方式を比べる理由があります。毎月の上限を厳密に決めたい人や長距離の通勤が続く人は、距離を増やした案でも定額より納得できるかを確かめます。
出典:エンキロの満了時の案内

距離のメモを、そのまま見積もりの相談へ

「普段は月○km、遠出の月は○km、年合計は○km」と伝え、同じ車・グレード・年数で各プランを計算してもらいます。含まれる整備と保険、初回の支払い、距離計測、プラン変更、満了・途中終了の条件もそろえます。

金額が出たら、年額と最大月を予定表の隣に置きます。年平均は収まるが旅行月に足りないなら、予算の置き方か支払い方式を見直す。距離が増えた案でも負担でき、受取り・返却の手間を減らせるなら、手元に車を置く選び方が具体的になります。

エンキロの料金と仮審査の案内を確認する