4.復旧は「画面が戻った」で終わらない
回線が戻っても、オフライン中の売上が管理画面へ届いているとは限りません。未送信データは、端末に残り、まだサーバーへ渡っていない取引です。同期は、端末とサーバーの記録を対応させる作業です。端末に500円が残っていても、店外から見る売上にその500円が入ったとは限らないため、復旧後の送信を確かめます。
- funfo:各端末のオフラインモードを終了し、ローカル会計データを手動で同期する手順があります。切り替え前から開いていたテーブルには、既存データとの照合が必要です。すべてを一律にリセットしないでください。
funfo公式:終了後のデータ同期
- Airレジ:ホーム画面の未送信データから送信し、送信済みを確認します。公式は、会計当日の営業日の変更時刻前に送信し、精算前には未送信データをすべて送るよう案内しています。営業日の変更時刻を過ぎて送信すると、日別売上と取引履歴の計上日にずれが出る場合があります。
Airレジ公式:未送信データの送信・エラー対応
Airレジ公式:送信時期と計上日の注意
- スマレジ:設定のデータ管理から未送信取引を送信します。送信前は、管理画面の売上が正しい数字になっていない場合があります。
スマレジ公式:オフライン取引の送信方法
以下は、この違いを踏まえた店舗向けの準備案です。
- 障害が始まった時刻と、影響を受けたテーブル・伝票を記録する
- 注文済み、厨房へ伝達済み、提供済み、支払い済みを分けて残す
- 復旧後は公式手順で同期し、送信済みになったことを確認する
- 紙伝票・POS・実際の決済結果を照合してから締める
未送信データがある状態でのログアウト、アプリ削除、端末初期化などを、独自判断の復旧方法にしないことも大切です。不明な操作は、データの状態を伝えてサポートへ確認しましょう。
5.紙伝票で備えるなら、「どこまで済んだか」も書く
厨房が受け取っていた
同じ料理を、もう一度注文しません。
厨房に届いていなかった
紙で伝えたことも記録します。
本文の架空例を図にした、店舗側の準備案です。特定製品共通の復旧操作ではありません。担当者と入力済みの印を決め、各サービスの公式手順に従ってください。
ここからは説明のための架空例です。
昼の営業中、8番テーブルの追加注文を送った直後に、ハンディにエラーが出たとします。画面に失敗と出たからといって、すぐ同じ料理を紙で追加すると、先の注文が厨房に届いていた場合は重複します。
まず厨房へ到着状況を確認します。受領済みなら、紙伝票に「12:15/8番/追加注文/厨房受領済み・再送不要/未会計」と記録。届いていなければ紙で伝え、「厨房未達→紙で伝達済み」と区別します。復旧後はPOSへの反映状況を確認し、未反映分だけを入力します。担当者と入力済みの印を決めておけば、二重入力も確認しやすくなります。
これは特定製品の機能や導入実績を示す例ではありません。機器が止まったときに、人が引き継ぐ情報を考えるための例です。紙伝票には、注文と会計に必要な情報だけを記載しましょう。
6.導入前の相談では「この店の構成」で聞く
「オフライン対応ですか」だけでは、店舗で必要な答えがそろわないことがあります。次の条件を添えると、確認したい範囲が具体的になります。
- 回線だけ切れた場合と、店内Wi-Fi機器が止まった場合で、使える機能はどう違うか
- 契約予定のプラン、端末台数、OS、厨房プリンターの型番で、注文から印刷まで続けられるか
- お客様のモバイルオーダーはどうなるか。店側で受付停止や案内変更が必要か
- 決済できない方法と、結果不明の取引を確認する手順は何か
- 誰がどの端末でデータを同期し、どの表示を見て復旧完了とするか
funfoは、公開手順で説明されている機能に加え、選ぶプラン・プリンターへの適用条件を確認する余地があります。スマレジ・ウェイターは、注文・厨房の障害別動作を構成ごとに確認する必要があります。未確認部分は、機能が「ない」という意味ではありません。
また、予備回線は対策の一つですが、オフライン機能とは別です。スマレジの「ネットあんしんBOX」は主回線からモバイル通信へ切り替える機器で、店内Wi-Fi機器の故障やクラウド側の障害まで一律に解決する説明ではありません。
スマレジ公式:ネットあんしんBOXの設定とQ&A
試す場合は、提供会社に練習方法を確認し、営業時間外のテスト環境などで行いましょう。営業中に回線を抜いたり、実際の支払いを繰り返したりする確認方法は避けます。
まとめ:止まったときの役割まで決めて選ぶ
一人で口頭注文と現金会計を続けられる店なら、POS本体の記録が残ることと復旧後の送信がまず比較の軸になります。複数のホール担当から厨房へ注文を送る店なら、店内の通信と紙の受け渡しまで必要です。funfoのローカル運用、Airレジの本体会計と紙の注文手順、スマレジの端末内保存を取り上げたのは、続けられる仕事の条件が違うためです。
反対に、「厨房への自動送信もカード決済も全部続く」が必須の店は、本体のオフライン対応だけでは候補を確定できません。使う端末・プリンター・決済契約で、その条件を満たすところまで確認します。予備回線で外への通信を戻す案と、紙で注文を引き継ぐ案も、自店の人員に照らして選びましょう。
自店の構成で使える機能を確かめたら、注文を受ける人、厨房へ伝える人、決済結果を確認する人、未送信データを同期する人を決めておきましょう。小さなお店で同じ人が兼ねる場合も、作業の順番を分けておくと確認しやすくなります。
製品仕様や操作は変わることがあります。導入・障害対応の際は、上記の公式案内と、契約中のプラン・機器に対する最新の案内をご確認ください。
別の切り口で読む
noteで、注文・厨房・会計・決済の違いを整理する
「オフライン対応」で続けられる仕事を、まず短く整理したい方へ。
アメブロで、追加注文が厨房へ届かない場面から考える
Wi-Fiのマークが出ていても注文が届かないとき、再送前に何を確かめるかを考えたい方へ。
基本の情報確認日:2026-10-10。10月18日はfunfoのローカル運用・終了後同期、Airレジとスマレジ本体のオフライン会計・未送信データの案内を限定再確認しました。店内機器を使う通信断・厨房連携・決済の実機試験は行っていません。




