幅60cmの次に測るのは、放熱・開閉・搬入の3か所

置く・開く・運ぶ。それぞれ別の採寸

1 放熱の空間

本体の外寸に加え、左右と上の空きを確認します。

2 開く範囲

扉と引き出し、その前に人が立つ場所を重ねます。

3 搬入経路

玄関・廊下・曲がり角・階段から設置場所までを確認。

採寸する場所を示す概念図。縮尺や必要な通路幅を示す施工図ではなく、この図だけで設置・搬入可否は決めません。型番別資料と現場寸法を販売店へ伝えて確認します。上方40mmと一般FAQの50mmの適用関係は、本文の未確認事項を保持しています。出典:東芝仕様・パナソニック寸法・一般FAQ。

冷蔵庫を置く場所の幅を測って「60cmなら入る」と思っても、注文前にもう一段、確認したいことがあります。本体のまわりに熱を逃がす余白を残せるか。扉と引き出しを開けられるか。そして、その場所まで運べるか。この3つは別の条件です。

GR-A450GTとNR-E45RY3はどちらも幅600mm・高さ1,850mmですが、据付図は同じではありません。2026年10月15日に、各型番の公式ページが掲載する寸法図と説明を照合しました。

確認する寸法東芝 GR-A450GTパナソニック NR-E45RY3
本体の幅×高さ600×1,850mm600×1,850mm
本体奥行の表示649mm(ハンドル・調節脚を除く)648mm(寸法図は脚カバーを含む表示)
据付必要奥行652mm648mm
型番別寸法図の左右の空き各5mm各5mm
型番別寸法図の上の空き50mm40mm(下記の一般FAQとの差に注意)
冷蔵室の扉を開いたときの図示奥行1,213mm1,211mm
引き出しを出したときの図示奥行1,065mm1,148mm(野菜室の最大引き出し時)

出典:東芝の型番別仕様・設置図、パナソニックの型番別仕様・寸法図。図が示す引き出しの対象や条件がそろっているとは限らないため、最後の行だけで引き出しやすさの順位は付けません。

奥行の1mm差よりも、設置後に何を開けるかが大切です。NR-E45RY3の寸法図で扉を開いた奥行は1,211mm。これは本体の奥行648mmから数えた全体の寸法で、さらに前へ1,211mmの通路を足す意味ではありません。ただし、その図の範囲が確保できれば人の立つ場所まで十分、という保証でもありません。向かい側の食器棚、通路を使う人、食品を出し入れする位置を重ねて考えます。

左右各5mmという表記も、壁ぎわで扉が使いやすく開くこととは分けます。NR-E45RY3では、壁ぎわで冷蔵室の扉が十分に開かない場合に、壁から15mm以上の空間を求めています。両社とも設置条件による差を見込み、10mm程度の余裕を取る注記があります。「最小寸法ぴったり」を注文の根拠にしないようにしたいところです。

上方40mmと50mmは、出典を分けて確認する

NR-E45RY3の仕様ページ本文と、同ページの型番名入り寸法図は、上方40mmの表示です。商品概要側の据付図も40mmでした。一方、パナソニックの一般FAQは「3ドア以上」の説明として上方50mm以上を案内しています。

本稿では、型番別資料の40mmと、一般FAQの50mmを混ぜずに示します。メーカーからこの表記差の理由や適用関係について回答を得たわけではありません。適用関係を確かめるまでは、検討時は上方50mm以上を確保できる候補を安全側の目安にします。上の空きが40~49mmしか取れない棚下など、どちらを使うかで設置判断が変わる場所だけは、注文を確定する前に、型番と現場寸法をそろえて据付条件を確認してください。50mm以上空いていても、側面や扉、搬入経路の条件がそろうとは限りません。

置ける寸法と、そこまで運べる寸法は別

玄関、廊下の曲がり角、階段・エレベーター、キッチン入口を順にメモします。幅600mmの本体だからといって、通路も600mmあれば運べるという意味ではありません。パナソニックは、設置・搬入時に方向を変えるための空間を寸法図に含めないと明記しています。

メモは「型番・扉の向き」「置く場所の幅・高さ・奥行」「開いた扉と向かいの家具の位置」「途中で一番狭い場所と曲がり角」の4項目で十分です。販売店の搬入確認に渡すための整理であり、このメモだけで搬入可否を自分で確定するためのものではありません。左開きを選ぶ場合も、右開きの購入リンクや図をそのまま当てはめず、選んだ型番の資料を確認します。