175Wと310Wだけで、1回の電気代は決まらない

消費電力のWは、その運転で使う電力の大きさです。消費電力量のWhやkWhは、運転した時間も含む使用量です。電気代を見積もるときは後者を使います。同じ電力で動き続けるという仮定なら、kW×運転時間×自宅の料金単価で概算できますが、実際の運転では制御や停止もあります。

Wはそのときの電力、Whは時間を含む使用量
電力 W運転時間 h使用量 Wh

同じ電力で動き続けたと仮定した関係です。実際の制御や停止は別に考えます。

200D・同じ試験内のモード例

速乾+約70分・367Wh
速乾/標準約80分・412Wh

棒は0Wh起点、右端500Whの同じ目盛りです。

元原稿が確認した200D取扱説明書の値。20℃・湿度70%・60Hz・約2kg・6畳相当のメーカー試験で、自宅の結果や90Dとの同条件比較ではありません。元の10月15日の確認記録を保持し、取説は今回再読していません。330Whという別注記との関係も未確認のままです。取扱説明書

衣類乾燥の速乾モードで、仕様上の消費電力は90Dが175/185W、200Dが310/330Wです。この差だけを見て「90Dのほうが1回分も安い」とは言い切れません。乾き終わるまでの時間が同じとは限らないためです。90Dのモード別仕様、200Dのモード別仕様

同じ機種のモード間でも、Wが小さいほど1回の使用量が少なくなるとは限りません。200Dの取扱説明書には、20℃・湿度70%・60Hz・約2kg・6畳相当という同じ試験で、速乾+が367Wh・約70分、速乾/標準が412Wh・約80分と記載されています。仕様表の1回当たり電気代目安11.4円と12.8円も、31円/kWhでこの使用量を計算した値と整合します。あくまでメーカー試験の例で、自宅の請求額ではありません。200D取扱説明書・21ページ

なお、200Dの商品概要には旧機種との比較注記で330Whという別の値もあります。この注記と取扱説明書の412Whの関係は確認できませんでした。本稿では取扱説明書と仕様表が整合する条件を添え、330Whから独自の電気代を作っていません。

90Dと200Dの取扱説明書を横断すると、試験時の衣類までの距離や本体位置にも違いがあります。掲載時間を自宅の同一条件での勝敗に置き換えず、2機種の1回当たり電気代差や「必ず何分早い」という差分は示していません。90D取扱説明書・19ページ